11月、宮城宣教ネットワークが立ち上げられ、第一回会議には60名の牧師、教会リーダーが集った。宮城県を5つのエリアに分け、それぞれに世話人を立てて教会開拓ネットワークを形成するというものである。東北では人が救われているが、フォローアップが追いつていないのが現状である。近くに教会が無い場合もある。それで、いわゆる「家の教会」の推進も行われている。
神は被災地の人々にも直接働きかけている。助かった人達は運命や神の存在を感じている。「十字架」やイエス様の夢や幻を見た人の証も届いている。牧師のような宗教者が訪問しても嫌がらない。ある仮設住宅の住民は震災に遭って良かったとさえ言ったという。人生で大事な事が何かを考えるようになったからだ。震災後、実際、信仰に導かれた人もいる。ボランティア活動通してクリスチャンになった青年もいる。神が働いておられる。
福音派の宣教師、牧師の宣教の概念も変わって来ている。昨年11月に箱根で行われたCPI(Church Planters Institute)でも、被災地の牧師や宣教師から「今までは、ことばによる宣教に頼りすぎていた。」との声が聞かれた。「愛する事」、「仕えること」による宣教に目が開かれてきている。先ず、相手の必要に答える、それがボランティアの精神である。クラッシュジャパンではハンドマッサージをしながら被災者の話を聞く奉仕をする。するとある被災者は、今まで話した事が無い震災当時の事を話始める。それが癒しに繋がる。そこに神が働かれる。
幡義也師(恵泉キリスト教会埼京のぞみチャペル牧師)はこう語る。「地域教会が信頼を得つつある。『キリストさんはよくやっている。』『クリスチャンはいい人達。』という声をよく聞く。たとえ小さい教会であっても、その存在意義を住民は感じている。石巻キリスト教会は10名ほどの教会で、震災前は全く目立たない存在だった。震災後は世界からの物資を地域に流す拠点となり、地域の人々はそこに物資をもらいに集うようになった。(あるいわきの教会では、延べ1500名が物資を教会に取りに来た。そして、地域の人々といい関係を持てるようになった。)教会が、町で大事な存在になったのだ。
教会は物資を提供してきた。外国人を含むボランティアを提供してきた。そうやってコミュニティの必要に応えてえてきた。これほど多くの祈りが海外から東北に注がれたことがあっただろうか?これほど海外のボランティアが東北に現れたことがあっただろうか?ボランティアの10%はクリスチャンと言われている。クリスチャン人口1%と言われる日本で10%のクリスチャンの存在は大きい。
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