TMCミニコーチング
ミッドライフ
「中年の危機」という言葉がある。ものの本によると正確には「中年の危機」と「更年期」とは違うらしい。前者は精神的なもの、後者は肉体的なものによることが多い。前者は35-45歳であらわれ、後者は男性でも女性でも45-55歳におこると言われている。肉体的には50代ともなると、30代の時とは体力が半減している。孔子は40にして迷わずと言うが、精神的には実際40代は一番迷いが多い。
人生の前半一応のことをやってきて、何か空しさを感じている。かといってこの先も見えない。30代までは浅い、流れの早い川である。40になると急に川幅が広がって湖に出てしまう。対岸を見つけるまで数年かかるという訳だ。この時期、もう一度自分を見直し、現在地を知ることが大事。地図で現在地がわからないと目的にまで到達できない。同じように人生のマップをもう一度見渡してみよう。
人生半ばには、いままでの価値観が変わってゆくのを体験する。うすぺっらなものから「本物志向」に変わる。アメリカで男性の「中年期」に関する本を書いてベストセラーになったパトリック・モレリー氏は人生の前半、後半で価値観が以下のように変わるという。
1)
「能力」で判断するより、その人の「人となり」に関心が向く。
2)
「消費」する人生から「貢献」する人生へ
3)
「パフォーマンス」から「意味」へ
4)
「単なる成功」から本当の「人生の成功へ」
5)
「達成」から「意義へ」
6)「行動」から「平和」へ
7)「結果」から「美」へ
8)「効率」から「美学」へ
人生の後半は健康のためにも少しリラックスして、「好きな」ことにフォーカスし「友達」を大事にし、神の創造の美を味わい、仕事は半分くらいの気持ちでいるのが良いかもしれない。曽野綾子さんは「人生は中年以降にしか熟さない」だから中年こそ「見る目」を持って人生を見れる時期なのだという。だからいいこともある。
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(栗原)
提供:東京メトロ・コミュニティ(TMC)