TMC ミニコーチング
愛においての男女の違いがある。「男にとって愛は休息、女にとって愛は人生のドラマそのもの」 (ポール・トルニエ著「結婚の障害」より)
「うちの主人は神秘の島になってしまった」
「何を考えているのかわからない」
話の内容より、話すことに意義を感じる女と、ことさら大きな問題が無ければ「別に」で済ます男。質問することは関心を示す事。しかし、男はわかっていると自分で判断してあえて、聞かない。特に感情について聞かない。男は表情から感情を読み取るのが苦手なのだ。また、女の思いを読み違えて余計な事をしてしまう。あるいは、ただ、聞いて欲しいのに、分析し、答えを出そうとする。女にとっては余計な事なのだ。
結婚前はあんなにやさしかったのに、今は「愛してる」と言ってくれないと不満げな妻、「ことさら言わなくても、もうそんなことわかりきってるじゃないか」と返事する夫。女はそのわかりきっている事を繰り返して欲しい。
男はハンター。男は、獲物を得ると安心して次の目標に向かっていく。3−4年で「恋」は終わる。女はいつでも、いつまでも結婚当時と同じように愛を表現してほしい。
女はいつも、そして、いつまでも「I love you」と言われたい。男は結婚して数年たつと、その必要性がないと思ってしまう。男にとっては何も言わないことはすべてがうまくいっていることであり、「I love you」とあえて言わなくても当然だと思っている。しかし、本当にうまくいってるかは、妻に聞いてみるとよくわかる。
女が泣くとき、男は戸惑い一人にしておいてやろうと思う。これは男が自分にしてほしいことだから。しかし、女にとって必ずしも、してほしいことではない。女は自分と共に泣いてほしい。
女は特別扱いされたい。女はシンデレラ。女はいつの時代でも王子様を待っている。井上靖はこう言う。「恋愛は告白をもって終結する」その一言を言うため、その思いをお互いに確認するため莫大なエネルギーを費やしている。恋する者は天才的に振る舞い、本能と情熱で駆け上る。しかし、頂点に達した後は下降するのみ。関係を維持するためには、双方の地道な努力が必要となってくる。
女は信頼できない男を愛せないし、男は信頼してくれない女を愛せない。恋する男の脳は「視覚」が働いており、女は「記憶」が働いているという。女は男の言った言葉や行動の記憶を集積し、「信頼」できる誠実な男なのかを無意識的に計っている。
恋の感情がさめた時、つまり相手を現実以上に良く見てしまうバイアスが無くなると相手の欠点が見えてくる。現実の生活の中で、相手へのフラストレーションが溜まる。どうしても「批判」めいた言葉が出る。批判をされると、特に男性は、それを攻撃と捉え「防御」体勢に入る。批判、防御が繰り返されると尊敬を失い、お互い「見下し」が始まる。会話にならず、喧嘩になる。感情の高まりに耐えられなくなり会話を打ち切るのは8割男性だという。男性は自分を攻撃するものを敵と見なし、反撃したくなるからだ。自分が本気で攻撃に出る前に本能的に会話を打ち切ってしまうという訳だ。この状態だと、あとは坂を転げ落ちるように、二人は離れてゆく。
男は客観的事実より、女の「感情的事実」(客観的事実はどうあれ、感情的に事実感じていること)を理解しなければならない。男はまず事実を記憶し、その過去の事実に感情がぶらさがっているが、女は感情を記憶し、感情に事実がぶらさがっている。過去の感情がネットワークされていて、「今」の問題を話していても、「過去」の感情がネットワークされ噴出するので、男としては、どうして急に怒り出し、泣き出すのかわからない。
男はもう狩猟時代の男ではない。二人の人生の夢を語り、お互いを尊重し、批判せずに話を(特に感情を)受け止めてゆく必要があるのだ。現代、長く沿いたいならば、男が変わらなければならないのだろう。
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