続けて、「Emotionally Healthy Spirituality」 Peter Scazzero著、から、このテーマを掘り下げてみよう。前回の最後に、間違った自己価値の置き方を、この本から引用した。もう一度見てみよう。
1) I am what I do (Performance) 自分の業績で自分の価値を計る。
2) I am what I have (Possession) 自分の所有物で自分の価値を計る。
3) I am what others think (popularity) 人からの評価や人気で自分の価値を計る。
そういう危険性に陥る理由の1つは過去の家族関係の傷などだ。前へ進むため、後ろへ戻ることも時には大事。自分の育ってきた背景や影響を評価してみる。自分自身の限界や弱さに直面するために、(そうすることで、さらに本質的に成長するために)
神は、人生のどこかで壁にぶち当てさせる。うまくやっているうちは気がつかない。シェイラさんの証のように、どん底経験は神の祝福でもありうる。クリスチャンはどこかで以下の道をたどる。
1. Active life (doing stage)
物事がうまくいき、アクティブなステージ。活動の範囲を広げている。
2. The Wall and journey inward
壁にぶちあたって、自分の内側を見つめるようになるステージ。
3. The journey outward - passing through the crisis of faith and “do” for God again.
信仰の危機を通して、もう一度、神のために生き始めるステージ。
4. Transformed by Love
愛によって変革されるステージ。霊的な人は愛の人。自分の弱さをわきまえ、他者にフォーカスする。
未熟なうちは、人を使い、モノを愛してしまう。しかし、我—汝の人間的関係が常に大事であることを悟ってゆく。組織の中で、ポリシーに縛られ、人をモノのように動かしてしまうことがある。確かに組織にとっては正しい決断であったかも知れない。それでも、モノのように扱われた人の感情は傷つく。マーケットで、レストランで、ともすると給仕している人を、ロボットのように扱ってしまう。ウエートレスだって感情を持った人間であるはずだ。常に意識的に「人」と考え、「人」として対処することが大事。我—汝で対する訓練が必要だ。また、自分を見つめるには、STOPすることが必要。私たちはよく、忙しくしてないと罪悪感を感じるが、忙しい職場で、意識的に30秒でもいい、時間を取る。神の前に静まることで自分のあり方が変わってゆく。以下を職場で実践してみてはいかがだろうか。
1. Stopping – to be with God (not doing something for God)
神のために何かするのではなく、ただ神と共にいることにフォーカスする。
2. Centering – Be attentive and open, focus on God 神に心を向ける
- Sit still 静まる
- Sit straight 背筋を伸ばしてすわる。
- Breathe slowly, deeply and naturally ゆっくり深く自然に呼吸をする
- Close your eyes or lower them to the ground 目を閉じるか、それが出来ない場合は目を下に向けてみる。
3. Silence 孤独と静けさなしに神との深い交わりはありえない。
静けさの中で、神の声を聞く。
のべつ幕無しに忙しくてはいけない。生活にリズムをつけることが安息日の意味であり神の御心。人間性を取り戻す時を意図的に持とう。この本の著者は、スポーツやゲーム、ダンス、古い家族の写真を見る事、博物館に行く事などの神にあってのFUNは安息の一部だと言う。
安息は神の御心です。そういえば、笑いを無くしていませんか?
Resting from (以下のことから離れて休みましょう)
- physical exhaustion (肉体的疲労)
- hurriedness (急ぐ事)
- multitasking (あれこれ多様な仕事に没頭していること)
- competitiveness (競争心)
- worry (心配)
- decision making (決断を下す事)
- catching up on errands (たまっている仕事をかたずけること)
- talking (話す事)
- technology and machines (インターネットや携帯の使用)
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