ハワイ、ホープチャペル、カネオヘベイの牧師、ラフルモアの新書を紹介しよう。私個人的には、一番、バランスが取れていて健全なのではないかと思っている。バイオラから見れば、制度的教会の範疇に入ってしまうのだろうが、そうであっても、限りなくオーガニックにやることは可能なのではないか? ラルフのところはそのようにして、うまくやっている例だろう。この本の副題は「教会が教会を生み出す」で、英語タイトルはHow to multiply your church。日本語版は新生宣教団から出版されている。主の大宣教命令達成には教会を増やすことが最善とする。つまり宣教の基地を増やすこと。伝道は大切だし、伝道イベントも必要だが、伝道のやり逃げみたいなことにならないように、チャーチプランティングのコンテキストですれば無駄が少ない。ラルフの主張の要点は、教会は建物ではなく「人々」であり、「人間関係と祈り」で広がる教会ということ。
アメリカでさえも、90年代礼拝出席率が人口の25%であったのが、今は20%と下降現象は止まらない。(p78)ラフルによるとアメリカで唯一教会が成長しているのはハワイで、ホープチャペルとニューホープのチャーチプランティングによるという。ノンクリスチャンが救われ人生が変えられて教会が始まってゆくと、ものすごい力がある。ローマ時代には小さな教会の普通の人々が活発にされ、たった3世紀でローマ帝国をひっくり返してしまった。それは教会が増殖したからであり、単に教会員を増やして大きな教会をつくるより、教会を増殖させて、至る所に教会が存在するほうがインパクトがあるのである。
また、「現場」での「人間関係」による弟子訓練を強調している。以下の発言は考慮に値する。「日本は高い教育水準が逆の価値観を生み出しているのです。日本はフルタイムの聖職者のために世界でも最高水準の教育を保持しているにもかかわらず、結果を見ることができないでいます。日本の教会成長はフルタイムの訓練された聖職者がいるにもかかわらず世界でも最低レベルでした。しかし、信徒運動がフルタイムの働き人とパートナーを組んだ場合、大きな結果を刈り取っています。この国での真のリバイバルは地域教会で訓練された牧会者が効果的に働いたときのみ教会増殖を生み出してきたのです。」(p。248)
また、我々TMCの路線に同調するようなマンションルームチャーチの可能性についても触れている。その際、フルタイムのワーカー(伝統的な牧師)が教会開拓者たちの面倒をみてゆくという「使徒的な働き」をしてゆくことが解決の道となると提言している。(p。270)次回はラルフ牧師が描くあるべき教会、弟子訓練について見てゆこう。
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