ー 都市宣教にかかわる働き人の心構え ー
コンダクターとしての神
「神の国」という用語は「神が支配されるところ」として言及されている。従って、「神の国」は、信徒の心の中にあると共に、この地上で信仰を働かせるすべての領域、すなわち、人間関係、家族、仕事の中にもあることになる。神は創造主であり、王であるので地上での彼の国を管理する責任をすべての信徒に与えておられる。すべてのものは神にとって「聖」なるもの。また、全世界、すべての領域が神の活動の舞台であると言える。これが包括的思考(holistic thinking)と呼ばれるものの始めである。
この理解が基礎となる。なぜなら、それは、神の目的へのより広い視野を与えるだけでなく、それらの目的の中での私達の役割も明らかにしてくれるから。モーセがベブルの奴隷達をイスラエルという国家になるまでに弟子訓練したことを考慮してみよう。
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家族 (申命記 5:16)
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宗教 (民数記 1:48—50)
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教育 (申命記 11:18—21)
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経済 (申命記 15:1—10)
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芸術、エンターテインメント (申命記 31:30)
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政治 (申命記1:9−18)
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メディア (創世記 1:3)
創世記1章で、すでに神が人に、地を治め豊になることを指導し、祝福している様子をみることができる。これが神の始めからのご計画である。神が継続しているお働きに、今も私達は参加するのである。
神のお働きは継続しているが、時にそれは私達の期待しているものではない。ヨブ記38章で、神はつむじ風の中から語り、ヨブや彼の友人が主張した神がなぜそのようなことを為さるのかという説明が必ずしも正確でないことを、思い起こさせた。神の行いは、謎めいていおり、人間の考えを遥かに超えている。ジョン・ウエスレーが正しく語ったように、神のヨブへのそれらの言葉は、ヨブがより深く謙遜になるためであり、それは私達にとっても同様に真実である。
これらの真実は重要である。神はご自分の目的を達成するのに私達に頼ってはいない、しかし、ご自身の継続的なお働きの中で、あえて私達を用いようとしておられるということのリマインドだから。私達が働いている都市で達成されたことすべてに、私達はコントロールを取ったり、自分の手柄にしたり、オーナシップを主張する必要もない。これは私達に謙遜と仕える態度を要求する。多くの場合、ただ他の人の働きに寄り添い、アシストすることに召されている。都市で行われている神の働きは、1つの団体や組織の所有物でもなく、神にのみ属するものであることの認識がなければならない。
この目的のために、都市について学ばなければならない。その都市の中ですでに、どういう団体や人々が働きをしているのか知らなければならないし、私達の計画を進めるためにも都市の必要や文化を正確に分析評価しなければならない。積極的に学ぶ人材が必要とされる。また、分析し、ネットワークし、コーチングするミニストリースキルも要求される。
神はご自身のオーケストラのために人々をセレクトする。
神はすでに各都市でのリーダー達を選んでおられる、そして、彼らに必要なリソースを備えておられる。ある場合は、その都市の働きのためにノンクリスチャンを選んで用いられることがある。エレミヤ25章9節では、神はネブカネザル王を「わたしの僕」と呼んだ。王はエホバを神と信じ礼拝はしていなかったけれど、神のご計画の中で重要な役割ゆえに、そのように呼んだのである。神は同様に、まだ、神を信じていないけれど、そのコミュニティの中で良き事業に携わっているリーダー達を通して働かれることがある。
神は彼らの都市で、もっと積極的な役割をさせるため、活動的でない信徒を選ばれることもある。それらの個々人は彼らの都市のムーブメントにフルに携わることには恐れを感じている。士師記6章のギデオンのストーリーのように、恐れと勇気の混同状態であり、これらのリーダー達は、より大きな信仰のステップを踏むように、快く感じる領域を超えて彼らの影響力ある地位が用いられるように、チャレンジされる必要がある。彼らはメンターリングや励ましが必要かも知れない。彼らはまた特別なトレーニングやリソースを提供される必要があるかも知れない。多くの場合、単に、彼らは同じような考えを持つ、他のクリスチャンと結びつけられることが必要なのかも知れない。そうすることで、一人ぽっちではないことを知ることができる。こうすることで、あまり活動的でなかったクリスチャンが、その都市での神のムーブメントにさらに積極的に関わるようになる希望を持つ事が出来る。
神は、その都市にいる強い信仰を持つクリスチャンを用いる。第二歴代誌16章9節にはこう記されている。「主はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く1つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです。」私達は神が都市の歴史の中でそのような個々人を起こされてきたことを知っている。多くの人が働きの基礎を据えた。それはほんの始まりにすぎない。多くの人たちは私達が気づかぬ形で、現在も、都市の中で良き働きに携わっているだろう。私達のゴールは社会変革と霊的ムーブメントを推進するために共に働くことで、大きな働きの一部を担わせて頂く事である。
(本記事は国際CCC leaders Led Movementの教材より抜粋したものです。)
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(栗原)
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