フェイクニュースにはファクトで対抗
インターネットの普及で宗教界でも、大きな変化がある。ネットでの救われたユダヤ人の証に感動し、多くのユダヤ人がクリスチャンになっている。エルサレムの書店では買えない新約聖書がネットで直接、読めるようになった意義は大きい。ハーベストの中川健一氏によると、ユダヤ人向けサイトで流行っているのが、「嘘シリーズ」だという。つまり、今までユダヤ教で教えられてきたイエスについての嘘情報を暴き、聖書から反論するという内容だそうだ。
サタンは「偽りの父」。騙しの専門。特にイエス・キリストについての嘘を拡散したいのだ。
ベルゼベル論争
マタイ12章には大変、興味深い記事が出てくる。いわゆる「ベルゼベル論争」だ。これはイスラエルの運命を決めた分水嶺的出来事と言ってもいい。
当時、「口のきけない」人の癒しはメシアにしか出来ない神業と考えられていた。イエスが奇跡を行なって、「口のきけない」人が、ものを言えるようになった。それを見て、人々は「この人はダビデの子(メシア)だろうか?」と言い始めた。そして、そこに居合わせたパリサイ人の顔を伺った。なんとパリサイ人の答えは・・・
「この人は、ただ悪霊どものかしらベルゼベルの力で悪霊どもを追い出しているだけだ。」 (マタイ12:24)
だったのだ! これは当時のユダヤの宗教最高権威者による最終判断だったと言ってもいい。つまり、要は、「神」を「悪魔」だと言ったのだ。神の子ご自身がエルサレムの神殿に来たのに宗教リーダー達は彼を拒否し、捕らえ、町の外で殺してしまった。白を黒と言い、黒を白と言う。これ以上の「嘘偽り」があるだろうか?
ヨハネの福音書では、イエスご自身、パリサイ人こそが、悪魔の子だと反論している。
「あなたがたは悪魔である父から出たものであって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと思っています。悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。彼のうちには真理がないからです。悪魔は偽りを言う時、自分の本性から話します。なぜなら彼は偽り者、また偽りの父だからです。」
(ヨハネ8:44)
それに対してユダヤ人たちはイエスに言った。「あなたが悪霊に憑かれていることが今、わかった。」(ヨハネ8:52)イエスはパリサイ人を悪魔と言い、悪魔と悪魔側の人間はイエスを悪魔と言う。この大倒錯!パリサイ人だけではなく、そこにいたユダヤ人たちもこのように言ったのだ。メシアとして来たイエスに対する、これが国家的反応だったのだ。闇は光を嫌い、光を追い出し、抹殺しようとする。この世の神であるサタンに奴隷化されているこの世は、「あなたのような救い主は、我々には必要ない!」と言って、今でも、イエスを拒否するのだ。
時代認識とサタンの今
天から追い出されたサタン(黙示12:9)は「自分の時が短いことを知って激しく憤り・・」(黙示12:12)獲物を食い尽くそうと探し回っている状態なのだ。(Iペテロ5:8)
サタンは縛られてはいない。今、大活躍なのだ。今は「千年王国」ではない!ここは戦場だ。だからパウロはエペソ6章で、悪魔に対しての霊的戦いの準備の話をしている。この霊的武具で唯一攻撃に使われる武器が「御霊の剣」すなわち、「神の言葉=聖書」である。イエスご自身も荒野の誘惑の際、御言葉でサタンを退治している。
昔、新入りの銀行員は毎日、本物の札束を数えさせられたそうだ。そうするとその感覚が身に付き、偽札を見分けられるようになると言う。私たちも真理の御言葉に常に触れていることにより、偽物を見抜く「クリスチャンの本能」が育つ。そして偽教師がはびこる中でも、偽りの教えに振り回されなくなる。特に聖書全体の流れ、創世記から黙示録までの神の贖いのプランを把握しておくことが重要なのだ。おみくじ的読み方ではそれができない。
「いちじくの木からたとえを学びなさい。枝が柔らかくなって、葉が出てくると、夏の近いことがわかります。そのようにこれらすべてのことを見たら、あなたがたは人の子が戸口まで近づいていると知りなさい。」
(マタイ24:32−33)
イエスは終末の話をする際、このように語られた。「時代認識」が必要なのだ。今がどういう時なのか知っていなければならない。50年前、100年前とは世界が、ガラッと変わっている。特にコンピューターとインターネットの発達は黙示録の世界をより現実的にしている。
サタンの策略を見抜け!
神は一人子イエスを送って人間の贖いを成し遂げてくださった。第一のアダムの罪ゆえに人類と被造物に及んだすべての呪い、ダメージ、喪失を、第二のアダムであるキリストが回復してくださった。失った栄光と誉さえ。(ヘブル2:7、10)しかし、堕落した御使(サタンと悪霊)には救いがない!神はサタンと悪霊(サタンに従った天使の3分の1の反乱軍)のための救いのご計画を持っておられないのだ。つまり、サタンには将来の「滅び」が定まっているだけなのだ。
それでサタンは必死に一人でも多くの(神のお気に入りの)人間を自分の側に引き入れて地獄の道ずれにしたいのだ。そのためにあらゆる策略を巡らしている。(エペ6:11)
この時代に悪魔なんかいないと思わせることが1つ。(しかし、悪魔は現実の存在!)もう1つは、自分を過大評価して誇示し、人を恐れさせ、自分を礼拝させること。しかし、覚えておかなければならないのは、サタンはかつて御使の一人であったということ。すなわち、被造物の1つにしか過ぎない。従って「神VS悪魔」という立ち位置は、実は正しくない。むしろルシファーVSミカエルの方が正確な表現だろう。つまり同じ御使レベルだということだ。サタンは全知全能ではないし、創造主でもない。神のように遍在できないので、1つのところを王座とする。(黙示2:13)そして、神の御意思ひとつで抹殺される。(黙示20:10)イエスの命令には逆らえず、悪霊は出て行くのである。ゲラサ地方の墓場に住んでいた人に入っていたレギオンもイエスを面前に恐れ震え、わめいた。(マタイ8:29)
しかし、サタンは賢いので人を騙すことはできる。そして神に対しての間違ったイメージを吹聴することができる。エデンの園でエバを誘惑した時も、「神は本当に言われたのですか?」(創世記3:1)と神のことばに疑問を抱かせ、神の愛を疑わせ、神への信頼にヒビを入れようとしたのだ。サタンは今も同じことをしている。サタンは何とか聖書の権威を崩そうとしている。人間的知恵で判断させようとしている。聖書より人間理性を上に置かせようとしている。
悪の連携:サタン、この世、罪
「サタン」(偽りの父)と「この世」(神なきこの世のシステム=この世の神はサタン)と人のうちにあって悪に呼応する「罪」、この3つが連携し合って闇の王国を増大させている。偽り満載の進化論や無神論的哲学により「神はいない、神は死んだ」と吹聴し、人が自分の知恵、力でバベルの塔を建てる時代になっている。
不幸が起こると「神がいるならなぜ?」と自分たちの罪は棚上げしておいて、すべて神に責任転嫁する。神はだんだん悪者になっていく。「キリストのみの救い」を主張するクリスチャンは時代遅れの偏狭者扱いされ、心の狭い「原理主義」と呼ばれるだろう。この世が悪魔化されていけば、当然、光であるクリスチャンは悪者になって行く。邪魔な存在になって行く。我らの「師」であるイエスでさえ「悪魔」呼ばわりされたのだ。世の終わりにはこの傾向が強まる。おそらく終末に現れる世界統一宗教によってクリスチャンは激しい弾圧を受ける。聖書も時代遅れの「反体制」の本として非難される。患難時代にはクリスチャンは排除されなければならない存在になる。
偽りの三位一体
サタンはカウンターパート(偽物)の専門家だ。三位一体を真似して龍(サタン=偽りの父)、獣(反キリスト=偽の救世主)、偽預言者(獣を拝ませ、獣に栄光を帰す、聖霊のカウンターパート)と悪の「三位一体」を現す。
世の終わり、患難時代には反キリストは世界の「救い主」「平和の君」として登場する。「悪魔」が「神」になる!そして、悪魔が「神」を「悪魔だ」と人々に教え込み、「真の神」を信じる者たちを迫害するのだ。これが偽りの究極。白は黒となり、黒は白となる。
しかし、イエスの再臨により、真っ黒なオセロ盤は真っ白に変化する。闇は光に打ち勝たないのだ。(ヨハネ1:5)イエスの勝利は確定しており、サタンの滅びは確定している。
「彼らを惑わした悪魔は火と硫黄の池に投げ込まれた。そこには獣も偽預言者もいる。彼らは昼も夜も、世よ限りなく苦しみを受ける。」
(黙示録20:19)
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私達の選択
キリストに付くのか、反キリストに付くのか?この決断が迫られる。中間は無いのだ。獣に従い額に刻印を受けるのか?それを拒否するのか?
患難期でさえ救われる人は起こされる。しかし、患難期で信仰を保つことは想像を絶する困難を覚悟しなければならない。
「イエスの証と神のことばのゆえに首をはねられた人々のたましいを見た。彼らは獣もその像も拝まず、額にも手にも獣の刻印を受けていなかった。彼らは生き返って、キリストと共に千年の間、王として治めた。」
(黙示20:4)
この迫害を耐え抜いた者には報いが保証されている。しかし、出来る事なら患難期前に救い主イエスを信じて、患難期前に「携挙」に与ることが最善の道だ。
「『しかり、わたしはすぐに来る。』アーメン主イエスよ、
来てください。」 (黙示22:20)
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Tokyo Metro Community (TMC)
Japantmc@gmail.com
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