TMCが目指してきたもの
今回、コロナ禍を通して、教会はキリストの体であり、建物ではなく、主を信じる「人々」であることを再確認させられた。このブログでも、本来の教会は「お互い」の概念を大切にする「コミュニティ」であり、オーガニック(有機体、生命体)であることを語り続けてきた。
Tokyo Metro Community (TMC)は東京都心部に「意味ある人間関係と祈りによって深まり、広がるキリスト中心のコミュニティ」つくりを使命として活動してきた。そして、以下のことを提唱してきた。
○ 日常生活にイエス様をお連れする。職場エリアで神を体験するため、あえて職場の近くで、ウイークデーに活動を行ってきた。いわゆるSunday Christianを避け、「月曜から金曜の主」、「365日の主」を掲げる。
○ 「至近距離」と「等身大」の交わり。フラットで正直な関係。
○ 単なるバイブルスタディではなく、人生を分かち合う、人生を一緒に歩む
「コミュニティ」。そこには、祈り会える関係がある。
○ 「教会」は小さく、「ミニストリー」は大きく。教会は「顔」と「顔」を合
わせるスモールグループがいい。そして、同じ志を持つもの同士が繋がりあって、大きなミニストリーをすればいい。代々木公園のホームレスミニストリーは一例。
○ イベントやプログラムより人間重視。一人一人を大切にする。人数の大きさ
は関係ない。深みを目指す。
○ 聖書が神のことばであり、信仰と生活の唯一の基準として、みことばの学び
を中心にする。単なるソーシャルクラブではない。また、み言葉を日々の生活に適用する、アクションポイントを大事にする。
○ それぞれのエクレシアが独自に自由に活動するが、それぞれが、ネットで緩やかにつながっている。
フォーマットとしては、出来るだけシンプルに以下のようにしている。
1. 司会者は持ち回り
2. メンバー各自の近況報告
3. 聖書の箇所を読む
4. 「クレイ」の解説を読む
5. 分かち合い(心に留まったところ、質問など)
6. 自分へのメッセージ、アクションポイントを各自が分かち合う。
7. お互いの祈り課題を聞いて、祈る。
終末期の教会はどうなる?
終末が近いということは、患難期が近いということ。人類最悪の時代がやって来る。聖書は終わりの日には困難な時代がやって来ると言っており、人々は健全な教えから遠ざかり、耳障りの良い教えに移っていく。(IIテモテ3:1、3:3−4)つまり、教会はリベラル化し、ついには、世界統一教会(ラオデキア教会の末裔)へ向かう。
リベラル思想(妊娠中絶容認、麻薬容認、LGBTQ容認、ポリティカルコレクトネス=過激な差別意識を広げるなど)は聖書の価値観に反し、家庭を、社会を根底から覆し、腐敗させていく。ポリコレからは、「キリストだけが救いの名」を掲げるクリスチャンは人種差別者と見なされ、弾圧を受けるだろう。彼らは、宗教の壁の撤廃を叫ぶだろう。
当然、このような世の流れの中で、教会は迫害を受ける。公に活動できなくなるかも知れない。今でも、コロナが理由で教会の集会を控えさせる上からの、そして横からの同調圧力がある。会堂に人がいなくなる。しかし、次には何らかの別な理由で集まりが禁止されるかも知れない。日本では、太平洋戦争の時、教会は「日本基督教団」のもとに纏められ、政府に管理された。同じようなことが終末期には起こる。
聖書信仰に立つクリスチャンは、組織的教会を離れ、家々や地下でオーガニックな教会(エクレシア)を形成するようになるだろう。1)聖書的信仰を保つため、2)政府の監視下から逃れるために。
私はある共産国での短期宣教に参加したことがあるが、初めのオリエンテーションで以下のことを注意するように言われた。
1.食堂など公の場所では目を閉じて手を組んで祈らない。つまり、クリスチ
ャンだと認知されないようにする。祈るときは目を開けて、普通の会話を
しているようにして、「父なる神様」ではなく「お父さん」と呼びかける。
2.「聖書」や「キリスト」など、クリスチャン用語を使わない。
3.部屋でクリスチャン的会話をする時はテレビをつけたり音楽を鳴らしたり
して隣の部屋に漏れないようにする。基本的に盗聴されないように気をつ
ける。
今、日本ではそれらを気にせず、自由に声を出して祈り、賛美し、礼拝できることは何という「特権」だろうか。しかし、それがいつまで続くかは分からない。患難期に向けて迫害が厳しくなると、上記のようなルールを守らなければならなくなる。
終末期の教会形成
聖書は、「集まることをやめてはいけない」と勧めている。(ヘブル10:25)
1世紀、ローマ帝国の迫害下にあったクリスチャンは看板を出した教会で礼拝していたのではない。エクレシアは地下に潜り、オーガニックな形で存在していた。クモよりヒトデの方がいい。クモは頭を叩かれると司令塔を失い、死んでしまう。ヒトデは1本の足が切られても、なお生き残る。中央集権より、分散型。あちこちに散在しながら、ゆるくネットワークされている方が、迫害時には生き残れる。
今後、終末に向けて、自然災害や、それに伴う飢饉、疫病は更に増えてゆくだろう。戦争も止むことはない。平穏時には会堂を持つことにも益がある。しかし、動乱時には、なるべく身軽な方がいい。状況に即、対応できて、形を変えて存在する生き物(組織や制度より)としてのエクレシアのほうがいい。つまり、オーガニックチャーチ。当然、オフィスも看板もない。
TMCエクレシアはそんな時代の先駆けとしての試験的教会と言えるかも知れない。
今できることは・・・
わたしたちは、わたしを遣わされた方のわざを、昼のうちに行わなければなりません。だれも働くことができない夜が来ます。 (ヨハネ9:4)
いつまでも地上で伝道活動ができる訳ではない。主の働きを公にできない夜が来るのだ。今できることは、しっかり、み言葉を学び、創世記から黙示録までの「神の救いの物語」を把握し、今が「どんな時代」なのかの認識を持つ。そして、福音を伝えてゆくことだ。
神はいる。愛はある。だから希望がある!死んで終わりではない。復活がある!人類の救い主=キリストがおられる。このお方は闇の勢力に打ち勝つ!この地の本当の所有者であり、支配者である「真の王」がやってくる。そして、義と愛と平和が満ちるKingdomが到来する!これ以上のグッドニュースがあろうか!
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* すでに賜物ある方々がyoutubeで聖書の真理を語っておられます。これらの方々のお働きに心から感謝します。多くの人々に真理が届けられるよう祈ります。以下、聖書的メッセージを語っている番組です。
○ 中川健一 ハーベストタイムミニストリーズ
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○ 松本章宏 シンガポール日本語教会牧師
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黙示録シリーズやってます。
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意味ある人間関係と祈りで広がるキリスト中心のコミュニティ
東京メトロ・コミュニティ
Tokyo Metro Community (TMC)
執筆者:栗原一芳
1 件のコメント:
素晴らしい内容だと感じました!アーメンです
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