2023年2月9日木曜日

持続可能な世界は実現するのか?


持続可能な世界を目指して・・・

今や、SDGsが大流行り。建築現場でも大々的に掲げられている。誰のため?と言いたくなってしまうが・・・。





SDGsには、17の国際目標が掲げられている。



どれも一般人には魅力的に響くフレーズになっている。あたかも地上楽園が到来するかのようだ。食品ロスの削減など、この中には取り組むべき課題も多々あるだろう。問題は土台となっている「哲学」やトータルパッケージとしての「プラン」や「世界秩序」なのだ。ヒューマニズム(人間が自分たちの知恵のみで問題解決するという哲学)に立っているので仕方のないことではあるが、ここには創造主が与えた地球であることは記されていない。地球を大切にすることは大事だが、その
Creator(創造主)を大切にすることがより重要なのではないだろうか。

 

エデンの園でアダム(人の代表)は、神を信頼するより、「知恵の実」を選んだ。

つまり、神なしに自分の知恵で全てを判断する道だ。特に近代に入り、「神は死んだ!」の宣言と共に、人間の知恵による世界の管理が進んでいる。

 

「知恵の実」を食べた反キリスト的なグローバルエリート達の考えている事は、こんな感じだろう。

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地球はこのままでは限界を迎える。我々は知恵を集結し、持続可能な世界を創り出さなければならない。今の資本主義経済は限界に来ている。この際、世界の秩序を根本的に変えよう。我々はこれを「グレートリセット」と呼ぶ。要は世界的に一括管理しなければ、持続可能な世界はもはや有り得ない。

 

我々の目指すユートピアでは、すべての人がモノを所有しない。所有という思想から解放されるのだ。

 

もはや、競争してモノを自分のためだけに溜め込む必要がない。そういう今までの資本主義経済を壊して、「所有」から「シェア」の文化を構築する。使いたい時に皆がシャアできる。

 

住居は世界政府が提供する。ベーシックインカムとして最低限の生活費は世界政府が提供する。教育費は無料。ただし、教育内容(世界観、歴史観)は世界政府が決める。地球の持続化可能のためのアジェンダはグローバルエリートが決め、それには従ってもらう。SDGsを掲げない企業は投資先から外される。世界政府と結託する国際資本のバックアップのないマスコミは淘汰される。メディアは非常に重要なので、思想統制のために効果的に活用する。AIと量子コンピューターの発達により、人々の思想をコントロールし、世界を「1つの方向」へ導くことがより効果的にできるようになる。

 

全世界の人にデジタルIDを付与し、経済的管理から健康管理まで、一括プログラムする。今日、人へのIDチップ埋め込みが一部、始まっているが、今後は義務化する。全世界の国民にIDが付与されることで、漏れなくパンデミックの予防注射などの健康ケアを提供できる。

 

伝統的価値観を脱構築(中心から意図的にずらす)する。伝統的な家族観や性理解を壊し、多様性社会を目指す。ジェンダーフリーの推進。また結婚という制度にとらわれない新しい人間関係を創出する。社会の最小単位である家庭を崩し、国家力を弱体化し、世界政府の力を強める。

 

今は理解を得るために「一人も取り残されない世界を」をモットーにSDGsのイデオロギーを広めている。しかし、将来的には制御が必要になる。適者生存は進化論の基礎的な哲学なのだ。「優生主義」を掲げ、優秀な子供を選択し、世界政府が教育する。人口の制御のため、制限年齢を超えた高齢者には安楽死してもらう。いやむしろ、脳にある記憶をコピーして保存すれば、ある意味、永遠に「生きている」と言うべきかも知れない。そもそも人間のアンドロイド化が進むので、どこから人間で、どこからロボットなのか、区別がつかなくなる。

 

プライバシーは無いが、皆、それなりに裕福になる。便利さと管理は裏腹で、これは仕方のないことだ。

 

人々は、戦争にはうんざりしている。いっそ、世界の武器を世界政府に預け、一括管理してもらうのがいい。また、今後の自然災害による食料不足に備えて、「世界食料バンク」を創設し、世界政府が管理し、分配する。

 

宗教が分断を生んでいるので、宗教間対話を促進し、最終的には世界統一宗教とする。それも世界政府の制御下の下に置く。

 

このステージに移行している頃には、AI(人工知能)が人間の脳を超えているので、AIと量子コンピューターによるシュミレーションにより、人間の知恵に勝る問題解決と世界の管理が可能になるであろう。

 

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多様性という画一性

上記のプランには「思想、信仰の自由」は無い!上記を実現するためには聖書的価値観を否定しなければならなくなる。「多様性」と言いながら、聖書が語る創造論や性理解などだけは否定され、偏見視され、排除される。すでに地球温暖化対策やLGBTに反対の声もあげにくい雰囲気になってきている。SDGsを掲げなければビジネスができなくなるだろう。本当の多様性は反対意見があることも認めるものではないのだろうか?SDGs」や「多様性」という一色に塗りつぶされようとしている。「1つの方向」に誘導されていると言わざるを得ない。実は、アメリカのLGBT推進は、ブラック・マター運動、果ては死刑廃止、麻薬の容認、服役者の解放などと連携しており、変な人権主義である「ポリティカル・コレクトネス」の流れの中にある。つまり、1つのパッケージなのだ。これらを進めることで社会は荒廃し、国家は弱体化する。それこそ世界政府の目指すところだろう。

 

「オーケストラで一人、違った音を出すと困ったことになる、だから、全世界が一致して取り組まねばならない」といったSDGsのラジオCMを聞いて違和感を覚えた。「皆、違った花でいい」と一方で言いながら、聖書的に「NO」と言うと否定されるのだ。そのうち「聖書を信じるクリスチャンです。」と言うと憎しみの目を持って見られるようになるだろう。そして世俗の流れに賛同するリベラル教会から迫害を受けるようになるだろう。

 

人間の知恵が行き着くところはせいぜい、こんなもんだろう。これが「アダム族」の目指す楽園。「命の木」を退け、「知恵の実」を選んだ「アダム族」は、意図せずも、サタンの思惑通りに動かされていく。

 

本当に持続可能な世界

問題は、この「新秩序」の管理側のトップに立つのは誰なのかだ?

 

最終的なトップは「栄光の王なるキリスト」なのか、サタンに立てられた「反キリスト」独裁者なのかという事になる。人間の建てたユートピア「バベルの塔」(ちなみにヘブル語で「バベル=混乱」はギリシア語では「バビロン」、反キリストの世界センターが設置されるところ。)は、やがて裁かれ、壊される。持続可能ではないのだ。

 

最大の問いは「誰が真の王なのか?」だ。サタンは偽りの王。サタンに立てられた「反キリスト」なる人物は、アダム族の末裔であり、命には至らない。いや、むしろ滅亡が決定している。また、人には「神を無視し、神に聞き従わない」という「罪=SIN」がある。この問題を解決しないと、たとえ宗教を無くし、地獄、天国の思想を無くしたからといって、ジョン・レノンの「イマジン」の世界は実現しない。

 

キリストはこの被造物世界の創造主。このお方を無視し、否定しておいて「持続可能な世界」はあり得ない。確実なのは、キリストが王として君臨するメシア王国(千年王国)が始まる事。永遠に持続可能なのは「キリストの王国=御国」なのだ。

 

患難期中、めぐみ深い神は、御使を送り、全世界を巡らせて「永遠の福音」を伝えさせる。その内容は「創造者を拝せよ!」なのだ。(黙示録14:6−7)それは同時に、創造者を拝さない人々への裁きが来るとのメッセージでもある。

 

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執筆者:栗原一芳

Japantmc@gmail.com

 

 

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