2019年10月4日金曜日

まるっとわかる黙示録(その2)


 前回は全体像を見ました。今回は鍵となる用語を見ていきましょう。世の終わりには「大患難時代」が来るというのが聖書の歴史観であり思想です。



大患難時代とは? 
かつてないほどの苦難(マタイ24:21)なので「大患難」と名づけられています。旧約でも「ヤコブの苦しみの時」(エレミヤ30:7)ダニエルの70週目(ダニエル9:27)などあります。代表的なのが「主の日」という表現です。これは全地に来る「神の裁き」であり、イザヤ2:12、ヨエル1:15、2:1—2などに記されており、「やがて来るみ怒り」(Iテサ1:10)とも記されています。

これは地に住む人々の罪のため、神から来る裁きであって、サタンからくるクリスチャンへの迫害とは区別する必要があります。罪から贖われたクリスチャンが「神の怒り」を通過することはないとして、「患難期前携挙説」を取る場合は、患難期前に教会(私たちクリスチャン)は天に上げられるので患難期を通過しないことになります。

大患難時代には獣(反キリスト)の活動が激しくなるので、真の神に従順な者たちは激しい迫害を受けます。それとは別に、黙示録に出てくる「7つの封印」、「7つのラッパ」、「7つの鉢」の裁きは「神の怒り」です。神の主導によるもので地上の罪(不信、偶像礼拝、不道徳など)への裁きとして行われます。(黙示9:20−21)それは全世界に来るもので、世の初からかつてないほどの苦難だということです。(マタイ24:21)それで「大患難時代」と言われています。しかし、この中でさえ、人を救おうとする神の憐れみを見い出すことができます。

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大患難時代の目的:
1)      悪人(反キリスト、偽預言者、それに従う者達)が根絶される
2)      世界大のリバイバル 主役は14万4千人のユダヤ人 (7章)
3)      イスラエルの民の頑なさを打ち砕く
4)      再臨の状況を整える。

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1つずつ解説しましょう。


1)この世界はいつまでもこのままではありません。「空中の権威を持つ支配
  者」(エペ2:1)つまりサタンや悪霊の働きは限定的だということです。
  ついには滅びが来るのです。(「定められた絶滅」ダニエル9:27)
  最後に神は勝つのです。最後に正義は勝つのです。最後に光は闇に、
  命は死に打ち勝つのです。なんという希望でしょうか!

2)大患難時代はイスラエルの霊的覚醒の時でもあります。預言されていた
  メシアがエルサレムに来たのに、イスラエルの宗教指導者たちはイエスの
  面前でこのお方を否定したのです。(ベルゼブル論争、マタイ12:24)
  これはイスラエル国家として正式なイエスのメシア性の否定です。以来、
  神の国の福音は異邦人に先回りして伝えられます。しかし、「イスラエルの
  一部がかたくなになったのは、異邦人の完成のなる時までであり、こうし
  て、イスラエルはみな救われる、ということです。」(ローマ11:25−
  26)異邦人宣教時代が終わり、教会が携挙された後、引き止めるもの(II
  テサ2:6)が取り去られると反キリストが活動を開始し、大患難時代が
  始まります。しかし、その間、14万4千人のクリスチャンとなった
  ユダヤ人が世界宣教に、そして「二人の証人」がエルサレムで活躍し、
  イスラエル人の信仰覚醒が起こります。彼らを通して異邦人クリスチャン
  も起こされるでしょう。神はイスラエルを見捨てないのです。(ローマ
  11:28−29)

  また大患難時代には何と御使いが全世界に出て行って福音を宣べ伝えてく
  れるのです。(黙示14:6−7)最後の最後まで人を救おうとする神の御
  心を見ます。ですから大患難時代でさえ、ある意味、「救い」の時なの
  です。

3)かたくなだったイスラエルはついに「主よ、来てください」とイエスを
  呼び求め、信仰告白をするようになるのです。逆に言うとその時まで
  イエスはイスラエルを訪れることはないのです。(マタイ23:39)

4)      闇のクライマックスに光なる主が来られるのです。反キリスト軍勢がメゲドの丘(ハルマゲドン)(黙示16:16)から見下ろすイズレエル平原に大集結して、エルサレムに攻め入ろうとやって来ます。イスラエルを滅亡させれば、主の再臨を阻むことができるからです。(再臨はサタンの滅びを意味します。)そして、エルサレムとオリーブ山の間の「ヨシャパテの谷」(ヨエル3:12)で天の軍勢と反キリストの軍勢が戦い、主のみことばにより、反キリスト軍はたちまち滅びてしまうのです。(黙示19:21、ダニエル9:27)ちなみに、「ハルマゲドンの戦い」は天の軍勢と反キリスト勢力との戦いであり、第三次世界大戦のような人類の最終戦争ではありません。

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黙示録 患難期記述箇所の構造:

 6〜 9章  7年の大艱難時代の前半
(10〜13章)は挿入〜(時間は流れていない。)
14〜16章  7年の大艱難時代の後半
   17章  前半の再記述
   18章  後半の再記述
                       (中川健一師による)
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  反ユダヤ主義には霊的な意味があります。サタンはイスラエルを根絶やしにし、再臨が来ないように働いているのです。イスラエルの国民的悔い改めが再臨の舞台を用意し、再臨後にはサタンが滅ぼされることを知っているから
です。(マタイ23:39)黙示12章の「赤い竜」はサタン、「女」はイスラエル、「男の子」はイエス。竜は常に「女」と「男の子」を滅ぼそうと追い回す様子が描かれています。


次回は黙示録19章から21章、再臨後の流れについて見てみましょう。

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参考本
「子羊の王国」岡山英雄著 いのちのことば社
「ヨハネの黙示録」クレイ聖書講解コレクション 中川健一著 
         ハーベストタイムミニストリーズ
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