2019年10月11日金曜日

まるっとわかる黙示録(その3)


 「再臨」から「新天新地」まで


黙示録はここを押さえておこう。19章から21章の流れが特に重要です。

聖書に記された時間の流れから言うと・・・


1.      19章のキリストの再臨。(19:11−16)

2.      獣(反キリスト)、偽預言者が捕らえられ「燃える火の池」に投げ込まれる。残りのもの(反キリストにつく軍勢)も滅ぼされる。(21−22)

3.      悪魔であり、サタンである竜も千年間、「底知れぬところ」に縛られ、閉じ込められる。千年間は諸国の民を惑わすことができない。(20:3)

4.      大艱難時代に迫害の中で殉教した聖徒たちが復活する。(20:4)

5.      彼ら(第一の復活に預かる信者)は、キリストと共に千年の間、王となる。(20:4)いわゆる「千年王国」の実現。

6.      千年の終わりにサタンは解き放たれる。(20:7)

7.      しばし、諸国を惑わすが、悪魔自身も火と硫黄の池に投げ込まれる。
(20:19)

8.      第二の復活(未信者)と白い御座の裁き。(20:11〜15)

9.      そして、新天新地(21:1) 天から降る新しいエルサレム。


もう一度まとめると・・・
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イスラエルの国家的回心→
再臨→
ハルマゲドンの戦い→
反キリストへの裁き→
サタンの縛り→
千年王国→
サタンが再び解き放たれ、ゴグ・マゴグの戦い→
白いみ座の裁き→
新天新地

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白い御座のさばき


「千年王国」に関してはすでに、このテーマでブログの記事をアップしているので、アーカイブから、そちらを参照して下さい。ここで少しコメント「白い御座」のさばきについてコメントします。

これは不信者のためのさばきです。すべての不信者が復活して神の前に立ちます。(黙示20:12)「第一の復活にあずかるものは聖なる者。」(20:6)とあるので信者は復活して先ずは千年王国に入ります。そして「第二の復活」とは千年王国後に起こる不信者の復活のこととなります。(20:5)信者にとっては第二の死は何の力も持っていません。(20:6)第二の死に(死後の後の死)についてはイエスご自身が語っておられます。(ルカ12:4−5)また、ヘブル書にもこうあります。「そして、人間には一度死ぬことと、死後にさばきを受けることが定まっている。」(ヘブル9:27)

この裁きの時には数々の書物が開かれています。(20:12)永遠の救いか永遠の滅びを決める2者択一なら、すぐに判定できるはずですね。それはイエスを救い主として信じるか、信じないかだけが基準です。しかし、「これらの書物に書き記されているところに従って、自分の行いに応じてさばかれた。」(20:12)とあるので、さばきにも軽重があることが分かります。ここにも神の配慮、哀れみ、正しさが垣間見えます。

「死とハデスとは、火の池に投げ込まれた。これが第二の死である。」(20:14)死は全く滅ぼされます。ついに人間は「罪と死」の鎖から解き放たれるのです。また、ハデスも無くなります。このことからも「ハデス」は死者が行く中間的場所であることが分かります。最終地は「新天新地」か「火の池」(地獄)なのです。



千年王国と新天新地の区別

旧約預言のハイライトは「メシア王国」=王としてのイエスが統治する「千年王国」。そして新約のハイライトは「新天新地」=神と子羊の王国 

この2つの区別が大事です。

新天新地に「ない」もの
1.      海がない。(21:1)以前の天と地は過ぎ去っている。
2.      今のエルサレムはない。天から下るエルサレム (21:2)
3.      死、叫び、悲しみ、苦しみがない。
4.      呪われるものがない。(21:4、22:3)
5.      物理的な神殿がない。(21:22) 神と子羊が神殿。
6.      太陽も月もない。(21:23)神の栄光が光。
7.      夜がない。(22:5)呪いとしての闇がない。

あるもの
1.      神のみもとから出て天から下ってきた新しいエルサレム
(一辺が2220キロの立方体の都市)都はガラスに似た純金製。
2.      神の幕屋が人とともにある。神ご自身が彼らとともにいる。
3.      神の栄光が都にある。
4.      いのちの水の川 (22:1)神と子羊との御座から出る。
5.      いのちの木(22:2)かつてエデンの園にあった。
6.      神の御顔を仰ぎ見る。旧約では神を見ると死ぬとされていた。全ての呪いがないので、神を直接仰ぎ見ることができる。

黙示録21〜22の新天新地は天的なものであり、太陽や海が無いなど、自然環境も全く異なっている永遠の秩序と言えます。(永遠とは時間がないのではない。いのちの木の実は毎月できる。22:2)

これに対して20章の「千年王国」は新しい秩序になる前の21:1で言われている「以前の天と地」、すなわち現在の天と地であることが分かります。千年王国は第一のアダムが失敗した「地を支配する」(創世記1:28)ことを第二のアダムであるキリストが実現するものであり、エデンの園の回復とも言えますね。それゆえ旧約預言の「メシア王国」=「千年王国」は、この地上で成就しなければならないのです。

  「千年王国」に関してはすでにこのブログで記事を書いていますので、アー
カイブでご覧ください。


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参考本
「子羊の王国」岡山英雄著 いのちのことば社
「ヨハネの黙示録」クレイ聖書講解コレクション 中川健一著 
         ハーベストタイムミニストリーズ
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