2023年1月12日木曜日

終末のしるし


どんな手段によっても、だれにもだまされてはいけません。まず背教が起こり、不法の者、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日は来ないのです。

                         (IIテサロニケ2:3)

まず背教が起こり

「主の日」は旧約では常に神の裁きの時を表す。新約では、「患難時代」を表す。そして、患難時代の前には以下の2つの事が必ず起こる。

 

  背教が起こる

  不法の者(反キリスト)が現れる。

 

以前、紹介した2022年9月19日のクリスチャニティ・ツデイの記事。タイトルはTop 5 Heresies Among American Evangelicals(アメリカ福音派の間に広がる5つの異端的教え)それによると

 

 聖書は文字通り真実というわけではない。(福音派の信者の26%が同意)

● 神はキリスト教以外の信仰を受け入れる。(福音派の信者の56%が同意)

 イエスは被造物。イエスは神ではない。(福音派の信者の73%が同意)

 聖霊は人格的存在ではない。(福音派の信者の60%が同意)

 

この数字はリベラル派ではなく、福音派の数字なのだ。これが真実なら、既に「背教」が起こっていると結論づけていいだろう。福音派以外はいうまでもない。カトリックはイスラムとキリスト教の融合を目指すクリスラム運動を支援。

世界統一宗教の土台作りを進めている模様。リベラル派の世界的ネットワークWWCでは、異教徒の改宗を迫ることは、その国の文化を軽蔑することと、非改宗主義を提唱している。そして宗教間の対話を推進している。

 

終わりの時代にはキリストによらない救いの教理が流行っていく。一般の人が分かり易いようにという思惑で(それ自体は悪くないが)デンマーク聖書協会では聖書の中の「罪」という言葉を「間違い」に変更した。そうすると罪の意味は薄まる。十字架の意味は薄まっていく。最終的にはキリストでなくても良くなる。「だいたい、キリストだけが『道』とは独善的すぎる!」と。また、「彼」「彼女」という性別を示す代名詞も中性的なものに変更したらしい。ポリティカル・コレクトの流れに迎合したものだ。そのようにズルズルと世に妥協してゆく。

 

というのは、人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳に心地よい話を聞こうと、自分の好みにしたがって自分たちのために教師を寄せ集め、真理から耳を背け、作り話にそれて行くような時代になるからです。

                         (IIテモテ4:3−4)

 

「神の裁き」という健全な教えに「耐えられなくなり」、耳障りの良い、「万人救済説」に傾いていくのだ。しかし、真理から耳を背ければ、それは作り話にすぎなくなる。人が死んでから神の前に立つ事実を変えることはできない。(ヘブル9:27)その時、弁護人であるイエスが共にいるだろうか?

 

という訳で・・・・

 

                  背教はすでに起こっている!

 

 

不法の秘密はすでに働いている

IIテサロニケ2:7

不法の者がその定められた時に現れるようにと、今はその者を引き止めているものがあることを、あなたがたは知っています。不法の秘密はすでに働いています。 (IIテサロニケ2:6−7)

 

もう1つの前兆が、不法の者(反キリスト)の登場。しかし、今は引き止めているものがあり舞台上には登場していない。しかし、不法の秘密は既に働いている。

 

「世界経済フォーラム」(ダボス会議)はパンデミック後の世界をグレートリセットすることを提唱している機構で、クラウス・シュワブ氏によって創設された。持続可能な世界を目指しClimate justiceや、SDGsを推進、また経済格差是正のためのベーシックインカムを提唱。ブラックロックのCEOのラリー・フィンクはすでに「世界経済フォーラム」の理事メンバーに就任。今や、世界経済フォーラム(グレートリセットのアジェンダ)、ブラックロック(グレートリセットの資金)、そしてG20(グレートリセット実行のための世界のリーダー)が連携。先日のG20にシュワブ氏が参加している。これに世界の大手メディアが繋がってきているのだ。アメリカの投資信用会社ブラックロックとバンガードで世界の大手マスコミは支配されているという。彼らは一般市民をコントロールできるようになっている。世界を1つの方向に持っていくことが可能になってきている。

 

今回のパンデミック、ワク騒動に疑問を持っている人も少なくないだろう。京都大学の教授らの統計的研究によると時短、自粛と感染者数の増減には、関係が無いことが証明されている。厚労省のHPでマスクの効果が限定的であることが明記されているにも関わらず、全国民がマスクをする。PCR陽性=感染者でないことが明らかなのに、感染者として発表する。経済的にワクを十分購入できなかったアフリカで、感染爆発と死者爆増という話を聞いたことがない。経済的余裕があり購入できた国で感染者が増えている(アメリカ、日本、韓国など・・・)これは一体どういう事か?人は「陰謀論」と呼ぶかも知れないが、なぜ医学界の人でもない、ビル・ゲイツが次期パンデミックを予測する本を出すのか訝る人がいてもおかしくない。

 



 (世界経済フォーラム(ダボス会議)の創設者、クラウス・シュワブ氏)



 前回のアメリカ大統領選挙直前に、ハンター・バイデンの犯罪が明るみに出ようとしていたその時、ツイッター社が、それらの記事を全て削除したことが今日、イーロン・マスク氏のおかげで明らかになった。メディアとはそんなもんだ。影の力によって動かされる。

 

SDGsを通して、環境イデオロギー統治は始まっている。どういうわけかSDGsLGBTが連結。多様性を認めるとしながら、伝統的価値(聖書的価値)を破壊する動きが始まっている。カナダでは聖書が教える「性認識」は神話として、同性愛を異性愛に転向させるための療法は法律で禁止されている。この推進者は「世界経済フォーラム創始者」のシュワッブ氏の弟子のトルドー首相だ。

 

中国はコロナ管理でも明らかになったように、デジタル管理社会の実験場となっている。14億はスマホで管理されている。国連は既に、ID2020の名の下、「全ての人にIDを!」(つまり世界の人のデジタル管理)を推進している。これもグレートリセットの流れの中にある。

 

これらは人間の知恵の行き着くところで、持続可能な世界のための試みとして、それ自体「悪」という訳ではないだろう。ただ、それを踏み台に世界統治を目論む悪意ある人物が登場する可能性は大なのだ。善意で始まったものだとしても、これら全ては患難期における世界的なデジタル管理社会と反キリスト(獣)の登場のお膳立てなのだ。

 

という訳で・・・・

              不法の秘密はすでに働いている!

 

 

気候変動も状況を悪化させる

「グローバル化する感染症 地球温暖化で生態系が変化すると、病原菌はこれまでと異なる地域でも生き延びる。蚊が媒介する感染症は、今は、まだ熱帯地域に限定されているが、温暖化によって、熱帯域は10年に50キロメートル弱の勢いで拡大している。熱帯の境界とともに蚊も北に移動している。気候と感染症の関係でたしかなことは、暑い地域ほどウイルスは活発になるということだ。現状の気温上昇ペースをもとに、世界銀行は2030年には36億人がマラリアの危険にさらされると予測する。」(東洋経済2020年3月22日に掲載された「気候大変動が地球と人類に与えうる12の脅威」より。)

 

今、起こっていることは、今後起こることの「ひな型」なのだ。将来はさらに増大されたものとして現れる。

 

黙示6:8には「剣」と「ききん」と「疫病」と「地上の獣」の連鎖によって地上の4分の1の人が死ぬとある。「疫病」と「異常気象」は「飢饉」を招き、「飢饉」は「剣=戦争」を招き、「戦争」は地の荒廃と、「獣」の氾濫を招く。

 

2050年までに2憶人の気候難民が発生するという。それは飢饉を引き起こし、地球規模の飢餓は戦争を引き起こすだろう。野獣が都市を徘徊することにもなる。黙示録の預言は単なるトンデモ話では無い。ますます現実味を帯びてきているのだ。

 

背教が起こり、不法の秘密が働いているとすれば、「主の日」=患難時代は、かなり近づいていると言えよう。

 

それでは人類に希望は無いのだろうか?

 

 

キリストがもたらす「この地」のグレートリセット

最後に聖書的希望を確認しよう。黙示録はハッピーエンドで終わっている。悪は滅ぼされ、地は回復する。聖書が語るメシアは政治的メシアだ。「地の王たちの支配者」(黙示1:5)と明記されている。メシアは、最終的に「この地」を治めるのだ。リベラル神学者たちはキリストを心の領域(宗教)に閉じ込めようとするだろうが、聖書的には、キリストは全世界、全宇宙の支配者なのだ。

(ヨハネ1:1−3、コロサイ1:15−17)

 

回復された地上はイザヤ書65:16〜に預言されているが、ここでは、エゼキエルから見てみよう。エゼキエル36章以降は時系列的に「回復」のプロセスが預言されている。

 

36 土地の回復

37 民の回復

38 エゼキエル戦争

39 イスラエルの悔い改め

40〜 回復=千年王国  

    

エゼキエル47には神殿から流れ出る水についての記述がある。

 

「この水が海に注ぎ込まれると、そこの水は良くなる。」(47:8)

 

まず、新天新地では神と子羊が神殿であり、物理的な神殿はもう無い。また、海もない。(黙示21:1)したがって、エゼキエルの記述は、今の地上である事が分かる。また、「そこの水は良くなる」とは、以前、悪かった水が良くなるという事で、新天新地では、すべてが初めから「新しい」ので、「悪かった水」は存在しないはずだ。

 

エゼキエルの預言は、「この地上」の回復のことだ。つまりは「メシア王国=千年王国」。諸国の王であるキリストが直々に統治することで「この地上」が回復する。これは何という希望だろうか!十字架の死があって闇が地上を覆った後、輝かしい復活があったように、全世界に及ぶ患難時代の暗闇のクライマックスに主の地上再臨があり、光が勝利する。

 

光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。

                   (ヨハネ1:5)

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参考資料

 Top 5 Heresies Among American Evangelicals

https://www.christianitytoday.com/ct/2022/september-web-only/state-of-theology-evangelical-heresy-report-ligonier-survey.html?fbclid=IwAR0vS9Ok0PivFosKRVoK1EuYMpXr3o5e9Y7XB23krRSnd9911lD-6ZTA_Wg

 

 WCCについて

  WCC HP  https://www.oikoumene.org/

 

  「クリスチャンリーダー論」Thomas Hwang著 AMI出版 p164〜

 

 世界経済フォーラム

  https://jp.weforum.org/

 

 グレートリセット 

  https://www.weforum.org/great-reset/

 

 How to Prevent the Next Pandemic – May 3, 2022  by Bill Gates  

 ID2020

  https://id2020.org/

 

  統計学・ウイルス学・環境衛生学で暴くパンデミックの不都合な真実

(宮沢孝幸×高野裕久×藤井聡

  https://www.youtube.com/watch?v=RtL3bOVI7ow

 

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意味ある人間関係と祈りによって深まり広がるキリスト中心のコミュニティ

東京メトロ・コミュニティ

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執筆者:栗原一芳

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