2024年7月4日木曜日

神との直結


御霊が具体的な指示を与えるケース

御霊の働きというと、「御霊の実」(ガラテヤ5:23)がすぐに思い浮かぶでしょう。あるいは、「真理の御霊」(ヨハネ14:17)として「みことば」から真理を教えてくださる働きを思い浮かべるかも知れません。それらは大事な働きです。しかし、御霊の働きは、道徳的「実」だけではないのです。

 

ダビデが神殿作りのことを思い巡らしていると、神は具体的な「設計図」を示されました。

 

設計図はすべて御霊によって示された。I歴代28:12)

 

ずいぶん、具体的な話ですね。また、ダビデが戦場に出てゆく時、「出てゆくべきか、行かないべきか」の判断だけではなく、出て行った際の具体的な戦略まで示されるのです。

 

ダビデが再び神に伺うと、神は彼に仰せられた。「彼らを追って上って行くな。彼らに面と向かわず回り込み、バルサム樹の茂みの前から彼らに向かえ。バルサム樹の茂みの上で行進の音が聞こえたら、そのとき、あなたは攻めかかれ。」

I歴代14:14−15)

 

当時は「戦争」が日常的な営みだったのです。今で言えば、「政治」や「ビジネス」という事でしょう。

 

また、幕屋の工芸技術のために、ベツァルエルは、神の霊に満たされています。

 

主はモーセに次のように告げられた。「見よ。わたしは、ユダ部族に属する、フルの子ウリの子ベツァルエルを名指して召し、彼に、知恵と英知と知識とあらゆる務めにおいて、神の霊を満たした。それは、彼が金や銀や青銅の細工に意匠を凝らし、はめ込みの宝石を彫刻し、木を彫刻し、あらゆる仕事をするためである。

(出エジプト31:1−5)

 

こうしてみると、道徳的「きよめ」だけではなく、「仕事」をするための具体的な「指示」や「技術力」が注がれていることが分かりますね。今、我々が携わっている非宗教的「仕事」の中でも、起こりうる事なのではないでしょうか?エクレシアのメンバーからも仕事に行き詰まった時、神からの違う「視野」が与えられ、現状を打開することができたという証は時々聞きます。全能の神はあなたの職場にもおられるのです。

 

「御霊によって歩みなさい」(ガラテヤ5:16)と言われている限り、私たちは日常の中でも御霊の声を聞いて、具体的なアドバイスを受けても良いのです。具体的に示してくださることは「あり」なのだと思います。

 

神との直結

元悪魔崇拝者で、現在伝道者のジョン・ラミレスさんは、悪霊との交信で目の前の初対面の人の過去を知らされたことがあると証しています。日本にも東北のイタコや沖縄のユタという霊媒師がいますが、彼らは悪霊と「直結」しているので、「予見」が出来るのです。もし悪霊がそんな事ができるのであれば、聖霊にできない訳がないのです。

 

フォースクエア教団のスリランカの牧師、レズリー・キーゲルさんの証を聞いた時、驚きました。彼は明日、訪ねてくる人の悩みを前もって神に教えてもらうというのです。

 

事実、旧約聖書の預言者はかつて「予見者」と呼ばれていました。(サムエル9:9)預言者サムエルはサウルに会いに行った時、「3日前にいなくなったあなたの雌ロバについては、もう気にかけないでください。見つかっていますから。」と言っています。(サムエル9:20)無くしたものの場所を言い当てる占い師のような事をしているのです。

 

エリヤやエリシャはたくさんの癒しや不思議な奇跡をしました。水の中に落とした斧の頭が浮き上がってくるなど面白い奇跡がありますね。特に宗教的な奇跡ではありません。これがないと「仕事」ができなくて困ってしまうのでした。(II列王6:5)しかも、「借り物」でしたから。また、エリシャは子供を生き返らせることまでしています。(II 列王4章)パウロはピリピで、宣教の邪魔をする「悪霊」を追い出しています。(使徒16:18)大事なことは、これらは彼ら自身の力で為されたことではないのです。

神が彼らを「通して」働かれたのです。

 

予見、奇跡、癒し、悪霊追い出し、これらは神の業なのです。神は私たちを「通して」これらを為すことが可能なのです。神との直結の領域です。キリストが72人を宣教に遣わされた時、「わたしはあなたがたに、蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けました。」(ルカ10:19)と言われました。キリストの権威が弟子たちにも付与されたのです。

 

また、弟子たちを世界に送り出した、かの大宣教命令を下した時も「わたしには天においても、地においてもすべての権威が与えられています。ですから、あなたがたは行って・・・」とキリストの権威がバックアップしていることを明言しておられます。私たちがキリストに留まり、神と「直結」しているならば、必要なときに、必要な事が起こるのです。この権威を内在していると言ってもいいでしょう。私たちは、このキリストを宿しています。(コロサイ1:27)

 

クリスチャンには聖霊が宿っています。聖霊は神です。これは例えやシンボルではなく、事実、神が宿っているのです。ある人は「私たちは歩く、パワースポットだ」と言いましたが、言い当て妙ですね。皆さんは、その事実をどれだけ真剣に受け取っているのでしょうか?

 

神から知恵をダウンロードする

私達は日常、インターネットから情報をダウンロードしていますね。全知全能の神に「直結」しているなら、その知恵や知識を頂くことは可能なのではないでしょうか?聖霊や悪霊は日曜朝の説教の中だけの話でしょうか?悪霊追い出しや癒しの力は、私たちを「通して」流して頂くことは可能なのではないでしょうか?事実、私たちはキリストのからだ(生命体)の一部となっているのです。キリスト教は「お勉強」ではないのです。霊の現実です。クリスチャンになるとは、聖霊を頂くという「霊的」な現象なのです。人がクリスチャンになるとは、霊的世界の「移行」です。霊的支配圏の移行です。今は御子の支配の中にいるのです。その権限と共に。

 

御父は、私たちを暗闇の力から救い出して、愛する御子のご支配の中に移して下さいました。(コロサイ1:13)

 

イエスの宣教は「悪霊追い出し」「病人の癒し」と共に「御国の福音」を伝えたのです。いや、先の例を見たように、必ずしも「宗教的」な分野だけでなくても、神の知恵からのダウンロードはあるのです。あなたの仕事(ビジネス)の分野での有り得るのです。私たちは神の子供です。「アバ父」と呼ぶ霊を頂いています。神は父であり、私たちの関係は「父―子」の関係です。創造主なる神と直結しています。その権威を「行使」することを、シリアスに考えてみてもいいのではないでしょうか?

 

何でもあなた方が、地上でつなぐことは天でもつながれ、何でもあなた方が地上で解くことは、天でも解かれます。(マタイ18:18)

 

これは「許し」「許可」の文脈ですが、天と地が繋がっているという事が語られている箇所です。祈りはイエスの御名を通して、天にいる全能者と繋がる(直結する)ことなのです。

 

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執筆者:栗原一芳

 

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