2009年6月30日火曜日

一人の女性から

「一人の女性から」

IIテモ2:2は、弟子訓練のときに引用される箇所です。
弟子訓練と聞くと、何を思い浮かべますか? セミナー、
プログラム? しかし、プログラム では人は育ちません。
いくら聖書の知識を詰め込んでも、それだけでは 人生が
変わりません。人とのかかわりが必要なのです。お互いが
必要なのです。「神が働く場」を提供することが必要なの
です。

ハワイのHOEP CHAPEL KANEOHEの牧師 
ラルフモアのメッセージをほとんど毎週インターネットで
聞いています。あるとき、とても興味深い話を聞きました。
ラルフ牧師は26年前、カリフォルニアから引っ越してきて、
たった12人でHOPE CHAPELを始めました。そして、
皆はラルフがHOPE CHAPELを始めたと思っている。
しかし、HOPE CHAPELをはじめたのはヘンリアッタ・
ミアーズですと言いました。ミアーズ女史は40名半ばの
婦人で、ハリウッド長老教会の教会学校の先生だったのです。

教会学校といってもアメリカでは大人向けのクラスもあります。
ミアーズ先生は大学生たちを担当していたのです。毎週、土曜日
に学生8名を家に招いてパンケーキブレックファーストを
ご馳走し、楽しく、食べながら語り 合ったのです。そこで話し
たのは、


Life, God ,  possibility すなわち
「自分たちの人生」「神」「可能性」についてでした。


つまり、リラックスした環境で「神が働かれる場」を
提供したのです。


そこで神のなさる可能性に生涯をかけるビジョンが与えられ、
青年たちが いろいろな働きに従事するようになったのです。
1つは大きなLegal book というキリスト教出版社、1つは
ヤングライフという若者伝道団体。そして現在世界190カ国で
伝道している国際的な伝道団体キャンパス・クルセードを
はじめたビル・ブライトもその朝食会にいたのです。

ラルフはその朝食会にはいませんでしたが、ラルフが神学校
にいたとき、ミアーズ先生が亡くなって3年後、ミアーズ先生に
関する本に出会ったのです。そしてミアーズ先生の働きに触れ
ました。

そのとき、「これだ!」と思ったのです。自分が教会をはじめる
なら、 このようにやりたいと。HOPE CHAPELの芽は
このとき植えられたのです。 そして現在HOPE CHAPEL
は世界で700以上の教会を生み出しています。

一人の夫人の朝食会から一人は世界大の学生伝道団体が
生まれ、かたや、世界的なチャーチプランティングムーブメント
が生まれたのです。

一人の婦人が与えた影響力はとてつもなく大きかったのです。

2009年6月29日月曜日

影響力

「影響力」

イエスが当時、「影響力」ある人であったことは
言うまでもないが、そのイエスを信じ、福音の力
を体験した初代のクリスチャン達も社会に対して
大きな影響力を持っていた。

Rise of Christianity by Rodney Stark. Sociologist.

"They did not withdraw to suburban churches and
pursue private piety,. They pushed into every part
of their world talking their faith and making it
relevant. They did not withdraw from civic involvement,
but pushed in further. They did not wait for government
to fix their health , abuse of women, care of abandoned
infants and a host of other issues. Neither did they have
a professional clergy to rely on to lead all “religious”
activities. Their faith was publicly relevant and
Christians were influential- not because of political
positions but because of their networks and active
engagement in society."

つまり、クリスチャンは都会のど真ん中で、その当時、他の
宗教ができなかった社会奉仕、社会改革に貢献した。民族の
中だけの助け合いではなくて、クリスチャンが誰でも助けたので、
当時の異教徒の皇帝が不思議に思い書き残している。信仰が
世離れしているのでなく、時代のニーズにマッチし社会を変革した。
これは歴史的事実。

ニューヨーク、Redeemer Church の牧師 ティム・ケラー師は
"The City in the city" という表現を使う。隔離されたゲットーと
してではなく、NYの中で、クリスチャンの群れが、新しい価値観
を持って、都市を創出している。それが外に向かって社会へ
影響を与えていく。つまり、教会の中での年寄りと若者の関係、
男性がどう女性を扱っているか。父親がどう子供と対してるか。
会社の社長がどう、ビルの掃除のおばさんと関わってるか。
(スモールグループで祈りあってるかも)異なる民族同士が
愛し合い、仕えあっている。そういう姿が外の社会への証と
なってゆく。

ユダヤ教は民族の壁を越えられない。(良きサマリヤ人のたとえ) 
神道は日本人を越えられない。(自国民族の優位性を歌い上げる) 
でも教会は、クリスチャンは違う。いろいろな国のいろいろな立場
の人が一緒に神を礼拝し、愛し合い、主に仕えてる。これは奇蹟
なのだ。主の十字架の為せる業。世の人は「なんでだろう?」と
不思議に思う。


伝道し、人が救われ、我々のコミュニティにつながることは単に
この世のクラブ活動とは違う。単に教会のメンバーを増やすという
次元の話ではない。真の社会改革、コミュニティ改革。東京という
都市の中に「新しい都市をクリエートしている」そしてその神の
CITYがひろがり、東京が神のCITYになってゆく。それが日本の
改革へとつながっていく。

エルサレム教会VSアンテオケ教会。アンテオケは10倍でかい都市。
他民族都市。いろんな文化が入り乱れ、誘惑も多い、しかし、
そういうところでこそクリスチャニティは栄える。より外へ向かって
影響力が広がってゆく。 エルサレム教会は保守的な守りの教会で
あったのに対し、国際的都市アンテオケ教会から世界宣教が
はじまっている。


福音のパワーを信じて、そのパワーが表わされる
ことを信じて、都会のど真ん中にいなければならない。


アメリカで人口の3%しかないホモセクシャルがああも影響力を
もつのか、それはマスコミの持つ力、発言力。社会の価値観作りに、
マスコミ(新聞、テレビ、映画、)とITが鍵となる。そういった意味で、
汐留サイト、六本木ヒルズなど東京のメディアセンターは意味を
持ってくる。

ではインフルエンサー(影響力を与える人)が持つ特徴とは
“Influentials” by Jon Barry and Ed Keller

1. Convictions 確信
2.Activists 行動力
3.Articulate  伝達能力
  4.Widely Read  情報収集力
   5.Widely Networked  ネットワーク力


友人の宣教師、Scott Crosbyいわく、「 クリスチャンとして我々は
この世に伝道するだけでなく、この世を御心に沿って形作るよう
にも召されている。」


そして、今日のリーダーのもう一つの特徴はよき「感性」をもって、
「新しいことを考え出す人」であろう。ビジネス書 ダニエル・ピンクの
ハイ・コンセプト(副題:新しいことを考え出す人の時代)では
重要なマインドセットのシフトが提唱されている。

•1.機能だけでなく「デザイン」
•2.議論よりは「物語」
•3.個別よりも「全体の調和」
•4.論理ではなく「共感」
•5.まじめだけでなく「遊び心」
•6.モノよりも「生きがい」

我らの神は21世紀の神でもある。神は「今」を生きている。
神に時代遅れはない。なぜ、教会が時代遅れになってしまうのか。
最もエキサイティングな人、イエスがいる場所である教会が最も、
退屈な場所となってしまっている。教会がこの時代に影響を
与えてゆくために、この時代の人々を愛し、この時代の人々に
届くため、真理はまげずに、しかし、大胆に変化すべきところは
変化してゆくことが求められているのではないか?

2009年6月17日水曜日

若者は第4空間へ

「若者は第4の空間へ」

社会学者の宮台真司氏によると、最近の若者
は「仲間以外はみな風景」という意識だそうだ。

だから電車の中で化粧する。人前でキスする。
「旅の恥は掻き捨て」と言うが、どこまでを
「郷」とし、どこまでを「旅」とするかの範囲が
変わったという。教室の中は2-4名の小グループ
に細分化している。教師がクラスメートは仲間だから
仲良くしようと言っても、仲間ではないという意識
になっている。仲間、「郷」の範囲が極端に狭く
なってしまった。「半径5メートル以外は関心ない」
というフレーズもあった。

女子高校生にとっては家、学校、地元、は窮屈な人目
のあるところであり、第4の空間としての大都会、
や別の駅は「何でもできる」空間となっている。
そして、ホンネで生きられる第4空間へ流出する。
成績優秀な「いい娘」が違う町で体を売っている。

マイホーム郊外団地の夢は幻となり、地域共同体は
崩壊し社会は風景と化す。郊外に家は建っても家庭が
無い。団欒は無く、家族は、それぞれの個別の生活を
している。

情報は近隣の顔見知りからより、不特定多数の
インターネット上で得る。一人住まいのアパートと
コンビニ。誰も見てないところでのレディースコミック
などの性の誘惑。茶髪の女子高生は都会に同化し、
宮台氏の表現では、


「都市を構成する軽い記号と化す。」


つまり、名前を持った自分を忘れ、軽い身体となって
都会を浮遊する。宮台氏はこう語る。

「結局80年代のコンビニは、家、学校、地域に居場所の
なくなった子供たちに最後の居場所を提供すると同時に、
彼らを家、学校、地域から第四空間=都市的現実へと解放
するという両義的な機能を体現していたのだった。」

家や地域社会はハイテンション、(地域や家は学校の
出店となった)街はまったり漂えるローテンションの場
となった。息がつまる若者たちが第4空間へと逃げ出した。

一生懸命勉強して、いい大学に入り、いい会社に入り、
郊外に家を買って、いい生活をするとう夢が幻想となった
今、後戻りはできないだろう。となると、都会での新しい
コミュニティの創出が必要ではないか? 


そしてこれはクリスチャンにとってはチャンス
ではないだろうか?

宮台氏はマニュアルやポリシーで若者を規制できないが、
スゴイ人、つまり、利他的な人の純粋な情熱は人に
感染するという。人から人への感染という形で、
人が変えられ、社会が変えられていく。まさに

イエスはそういう存在だったのだ。

ニューヨーク、リディーマー教会の牧師、ティム・
ケラー師は

「教会とは都市の中の都市なのだ」

と言った。イエスを中心とする命あるコミュニティ。
組織やプログラムより関係が重視される
オーガニックチャーチこそ今、東京で必要とされて
いるのではないか?

リバイバルは教会観のマインドセットを変えるところ
から始まるような気がする。

2009年6月15日月曜日

脳化社会としての都市

「脳化社会」としての都市

バカの壁で有名になった脳解剖学者の養老孟子は、
都市は脳化社会であると定義する。

人間は頭の中で考えた事を実現してきた。長距離を
走り、空を飛び、海の底にまで交通技術の発達に
より可能となった。寸分たがわず、電車を走らせ、
自然を追い出し、人工的な空間を作り上げてきた。
シンガポールに行けば、ここが昔ジャングルだった
とは思わない。自然は人間にとって、こわいもの。
それを脳の中で考えた技術で治めてきたのだ。
従って、脳化社会とは、予知と制御

(prediction and control)であり、「こうすれば、こうなる」

の世界である。これはラプラスの悪魔を思い起こさせる。

「ある時点での完全な状態と、それを支配する法則が
判れば、その現象は完全な予知と支配と制御の
もとにある」という世界観である。人口空間、
仮想空間では自然は気持ち悪いもの、排除すべき
ものとなると養老は語る。

人口空間 - 都市
仮想空間 - 官僚制、法律、家制度
自然の排除 - 身体、死体、性、暴力、食事、服装

人工空間の都市にあって、住んでいる人間は人工
ではなく、自然(神)の創造物なのだ。都会では、
だから、人間の裸は覆われなければならず、隠れた
ところにトイレを配置する。あたかもそれは存在しな
いかのように。死体は道路に廃棄されず、死んだ人を
なるべく、見なくていいようになっている。死のリアリティ
を失いつつある。

ギネスブックには両腕を事故で無くした男女がロボット
アームで握手している写真が載っている。人工心臓、
人工アーム、人工腎臓、それはある意味では福音だが、
どこまで機械が取り代わるのだろう。脳の記憶を
カセットのように取り出して、他人と入れ替えたら
同人物と言えるのだろうか。
すでに「トランスヒューマン」という言葉さえある。

文字をスキャナーで絵として取り込み、パソコン上で
編集可能な文字とするOCRの発明家である
レイ・カーツワイル氏がシンギュラリティ・ユニバーシティ
の主幹に抜擢されたという。シンギュラリティとは
物理学の用語で「特異点」と訳され、ブラックホール
の先端や、宇宙のはじめの点とされ、ここでは、
行き着く先というような意味だ。

最近は「技術的特異点」という言葉があり、このまま
加速度的にコンピューター技術が発達してゆくと、
機械が人間の脳の働きを完全にシミュレートできる
ようになり、人工知能が人間の能力を凌駕し、果ては、
人口知能が人間社会の方向性まで決定してゆく力と
なるというものだ。コンピュータを脳に直接つなで、
末期ガンの患者に脳内バーチャルでテニスを楽しみ、
ステーキをほおばる楽しみを提供できると同時に、
脳の命令通り動く、ステルス戦闘機も可能になる。
この大学はいかにその技術的特異点を安全に乗り
越えてゆくかの準備をするところだという。


しかしだ、非合理なものは完全排除されるのだろうか?
20世紀初頭、宗教は無くなると言われたが、なんと今は
スピリチュアルブーム。無意識やメンタルトレーニングが
重視され、唯物的無神論は過去のものとなっている。
2008年5月29日の読売新聞には興味深い統計が
載っている。

何か宗教を信じていますか Yes:26% No: 72%

なにか人間を越えた超自然な存在を
感じたことありますか: Yes: 56%

死後どうなると思いますか?
生まれ変わる: 30%

他の世界へ移される:24%
無になる: 18%

科学の分野でもパラダイムシフトが起こっている。
近年のカオス理論。コンピューターの発達により、
初期のわずかな誤差がどう、結末に影響するか
計算できるようになった。人間が完全に初期設定
できるのか?アフリカの蝶が羽ばたくとニューヨーク
で嵐になるといったバタフライ効果が言われる
ようになった。

ハーバードの物理学者リサ・ランドールは「異次元
は存在する」という本を出している。
科学者が見えない異次元が同時並行的に存在して
いると言い出している。量子物理学でも
まったく物質の概念が変わってしまった。
(ミクロ単位では物質は波動となる)実際、量子物理学
の大物達は東洋思想に傾いていった。

脳科学でもどうして物質である脳細胞
(大脳新皮質の140億のニューロン)がネットワーク
されると「意識」が立ち上がってくるのか、いまだに
難問題となっている。いずれにしても今日の科学
では「意識」がテーマになっている。

今後も「都市」と「脳」と「スピリチュアル」はテーマと
なり続けるだろう。

2009年6月8日月曜日

未来都市 TOKYO

「未来都市TOKYO」

2016年、東京オリンピックが開催されるかも
しれない。東京は話題をかかない。

東京ベイゲノム計画を紹介しよう。一言で言うと、
ITのメッカ、シリコンバレーのバイオテクノロジー
版を東京にという計画である。2003年、すでに
ヒトゲノムの解析が終わっている。IT産業の次は
バイオテクノロジー、とくにヒトゲノム解析の次に
必要なタンパク質研究では 日本が世界をリード。
2010年まで25兆円産業になると見積もられている。

「東京ゲノムベイ計画」(新井賢一 著 東京大学
 医科学研究所所長)


もう大分前になるが1992年 2月7日号のニュートンに
日本の未来都市構想が取り上げられている。清水建設
は空中立体都市 「TRY 2004」を提案。底辺350M,
高さ2400Mのピラミッド型のパイプにビル郡を入れて
しまう。最高100Mのビルまで入れられる。このジャングル
ジム構造は太陽の光や風を通し、パイプの中は交通網
となる。100万人が生活できる。

しかし、極めつけは大成建設のX-SEED4000だ。
何と、高さ4000M の巨大建造物が東京湾の直径
6KMのフローティングの基盤に建てられる。2050年の
完成を目指し、70万人が居住する。2000以上は研究所や
リゾートエリアとなり、仕事、ゴミ処理、教育、住居、
エンターテオメント、セキュリティなどすべて自己完結
システムとなる。施設内はリニアモーターカーで移動する。
フローティングにより温暖化による海面上昇に
も対応可能か? 

1990年 大規模浮体構造物の建造、設置を目的とする
マリンフロート推進機構が発足している。関空など、
すでに実現しているものもある。フローティングの場合、
水深に関係なく建造でき、経済的である他、環境への
影響も少なくて済む。

近未来 日本の人口の3分の1が東京圏に住むということ
になると、建造物は上に向かうしかない。竹中工務店の
縦型都市構想スカイシティ1000では14層による空中
台地を積み重ねることで1000M級の建造物となる。
1層が一つの町のようであり、1層が1丁目、2層が2丁目と
呼んでもいいだろう。地下にはゴミ処理施設があり、
1フロアの中心はグリーンの公園、ビルの壁側にマンション
が取り巻いている。すなわち、中央部の公園は全天候方
でテニスコートもある。

ちなみに、2030年完成を目指す、ニューロンコンピュータ
登場により、コンピューターによる、判断、推理、予測、
全体把握が可能になるとさらにセキュリティ、防災を含め、
人間社会をコンピューターが管理するようになると思われる。

国際都市TOKYOにとって、成田と東京都心を結ぶ距離
が問題となっている。フジタの地中飛行機構想(Geoplane)
が1989年にすでに提案されている。飛行機は湾岸上の
人口島に着陸。リニアモーターカーの台車に乗って、地下の
トンネルに入り、都心の大深度地下にあるエアターミナル
までノンストップで運ばれる。さらに日本の主要都市間も
50m-56mのトンネルで結び、トンネル内を時速600k
で飛行機を飛ばす。東京―大阪間は50分で。同じトンネル
を物流、情報ラインとしても利用する。

ともあれ、東京は日本なのだろうかという疑問がある。
無国籍化、人工頭脳化するTOKYO。

「東京はTOKYOであって、日本でもなく、東京ですらない」

とは都市学者若林幹夫によってすでに言われている
フレーズだ。 (「都市からの視線」青弓社)

東京をどうするかは日本をどうするかと同じレベル
では語れない。

2009年6月1日月曜日

魅力ある街、東京

「魅力ある街、東京」

まず、東京はメディアのセンターである。東京に人と
情報の集積が進み、港区は情報の発信基地となって
いる。テレビ局はNHKを除きすべて港区にある。大手
出版社もかつては京都や大阪にもあったが、いまは
東京の都心だけとなった。今日、六本木(テレ朝)、
シオサイト(日テレ)、そしてお台場(フジTV)で作られる
番組が北海道から沖縄の離れ島まで、日本中で放映され、
若者のライフスタイルに影響を与えている。

東京は魅力ある街、だから、東京に移り住む。
賃料が高い六本木ヒルズもIT関係企業の若い高額
所得者が六本木ヒルズレジデンスに
多く住むようになった。地価は上昇している。

東京は魅力を増し、人口は増え続ける。地方出身者も
東京で働いた人は東京を離れない高齢者にとっても
医療機関の環境など、魅力がある。さらに東京の
無国籍都市化が進んでいる。 六本木では日本人
ビジネスマンと中国人女性とのお見合いコンパが
開かれている。ちなみに外国人として一番多いのが
中国人、そして韓国人と続く。 現在、日本では
16組に1組が国際結婚。

都心の教会にはアメリカ人、韓国人、はもちろんのこと、
中国人、タイ、フィリピン、インド人、ミャンマー人などが
集っている。まさに東京は、いながらにして世界宣教が
できる場所なのだ。


「宣教の視野から見た大都市東京」

パウロは「都市への使徒」(City Apostle) であった。当時の
貿易の中心地コリント、エペソ、ついには世界の中心 
ローマに福音を伝えた。世界の道がローマに通じると
いわれるローマで宣教する意味は言うまでもない。イエスの
死と復活はエルサレムで起こった。

そして、ペンテコステ(聖霊降臨)、教会の誕生は
エルサレムで起こった。エルサレムはイスラエルの首都。
日本で言えば東京なのだ。そこから福音は世界に広がった。
知られているヨーロッパルートだけでなく、当時、シリアから
シルクロードを通って中国へという西ルートによる伝播も
あったのだ。唐の時代、長安ではキリスト教は景教と呼ばれ、
大秦寺という教会まであったのだ。

ともあれ、使徒1章8節の
「エルサレム、ユダヤ、サマリアの全土、および地の果てまで」
が実現した。

発信地は首都エルサレムだったのだ。