日本の幸福度は世界51位!
最近、世界幸福度ランキングが発表されました。順位は・・・
1. フィンランド 2.デンマーク 3.アイスランド 4.スエーデン
ちなみに、アメリカは23位。日本は51位。(30歳未満では73位)。治安も良く、平均寿命も高く、物も豊富。・・どうして「幸せ」に感じられなのでしょうか?幸福度を測るインディケーターを見ると、日本の場合、「コミュニティにつながっている」が突出して少ないそうです。孤独を感じている人が多い。特に、若者の居場所がない問題はシリアスです。コロナ世代は、学校で友達が作れなかったという問題もあります。東京都内ではすでに50%が一人暮らし。2050年には日本のほぼ半数(44%)が一人暮らしになると予測が出ている。若者だけじゃない。大人も「居場所」が必要でしょう。特に会社をリタイアした男性にとってコミュニティがないことは致命的です。
被災地での孤立化
被災地の仮設では中高年の男性が孤独になる傾向があります。お茶会などをやっても圧倒的にご婦人が多い。一つは支援を受けたくないというプライドもあり、もともと交わりが下手な事もあり、部屋にひきこもり一日中酒を飲み、テレビを見ているか、外でパチンコをやるとう事になってしまうようです。通常、男性は会社での「社縁」は強いのです。田舎では「血縁」「地縁」も強いだろう。しかし、震災で家を無くし、くじ引きで仮設に入れば、それらの「縁」を失ってしまう。それでも少しずつ仮設での自治会が出来、コミュニティが出来つつある。今度は、そこから復興住宅(マンション)に移ると、またコミュニティを失ってしまうという。
2008年のリーマンショックで多くの「派遣切り」が出た。ホームレスが急増した。年末を越せるようボランティア達が、日比谷公園に「派遣村」を設立。派遣村村長で、NPO反貧困ネットワークを推進する湯浅誠氏は、以上の「血縁」「地縁」「社縁」を超えた新しいコミュニティの創出の必要を訴えている。エクレシアはその種のコミュニティだろう。
ホームレスは「ホーム(居場所)」レス。
代々木公園でのホームレスミニストリーに関わっていたことがあります。1年間、ほとんど毎週土曜の朝行きました。7時半から礼拝、コーヒー出してスモールグループでの分かち合い、朝食を配って解散。Homeless はhouselessじゃない。Homeがないのだと知らされました。つまり、家族がない、仲間がない、居場所がない。1週間に一度、この礼拝後のスモールグループで、ようやく人と話す機会が与えられる。人間らしい時間を持つ。このミニストリーは食事提供だけなく、「コミュニティ」の提供もしているのだと強く思わされました。
エクレシアは「神の家族」です。キリスト中心のコミュニティを創出することは、東京砂漠に「家族」、「仲間」、「居場所」を提供することでもあります。コミュニティの創出は社会善への貢献でもあるのです。一番の現代的ニーズに応えることでもあるのです。
ただ、礼拝が儀式、プログラムになってしまうと、コミュニティではないので、孤独な信者を生み出してしまうことにもなりかねません。エクレシアは、「お互いに」が機能する「神の家族=コミュニティ」という意識が大事です。
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意味ある人間関係と祈りによって深まり広がるキリスト中心のコミュニティ
東京メトロ・コミュニティ
Tokyo Metro Community (TMC)
執筆者:栗原一芳
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