2024年5月29日水曜日

古い契約(旧約)に戻るな

 

新しい契約で私たちはどうなった?

●あなたは、聖なるものとされています。(ヘブル10:10)

● あなたは永遠に完成されています。(ヘブル10:14)

● 神はあなたの罪と不法を思い起こさない。(ヘブル10:17)

 

聖書には「〜〜とされています。」という言い回しが出てきますね。これは自分がどうであれ、神の目から見て、そういう「ポジション」に置かれているということです。これをPositional Truth (位置的真理)という場合もあります。例えば、キリストの血により、信仰によって、私たちは「義と認められている」というのもそうです。もうそのような位置に置かれているのです。「罪人」というカテゴリーにはいないのです。そして、中身は聖霊が日々、私たちをキリストの似姿へと変えてくださっています。大事なことは聖書が言っていることを「信じる」ことです。正しい信仰とは与えられた「啓示」に対し「YES」と言って応答することです。自分を見つめ続けるのではなく、十字架でのキリストの御業を見上げましょう。

 

新約のクリスチャンの特権

       アバ父と呼ぶ霊を頂いた。

       聖霊はすでに信者の中に住んでいる。

       私たちが神の宮なので、神を求めて神殿、礼拝堂に行く必要はない。

 

キリストを信じて「神の子供」となる特権を得ました。(ヨハネ1:12)新約の聖徒は驚くべき特権の中にいるのです。キリストが神を「父」と呼んだように、私たちは今、キリストを長子とするキリストの兄弟であり(ヘブル2:11)、神を「父」と呼べる立場になりました。聖霊が内に住んでいるので、私たちが「神殿」です。(エペソ2:21−22)という事は「場所」にこだわらずに礼拝できます。教会堂に行かなければ、神に会えないのではありません。キリストはすでにあなたの内におられます。(コロサイ1:27)また私たちが祭司なので、(ペテロ2:9)個人的に神にアプローチできます。祭司や牧師を仲介する必要はありません。神と人との仲介者はキリストご自身です。(テモテ2:5)それ以外にはいません。クリスチャン生活において自分が誰なのか(キリストにあるアイデンティティ)、どういうポジションにいるのか(位置的真理)を知ることは極めて重要です。

 

 

旧約的考えからの脱却

パラダイムシフト(考え方の枠組みの変化)が起こったのです。旧約(古い契約)から新約(新しい契約)に移行したのです。

 

律法と預言者はヨハネまでです。それ以来、神の国の福音(恵み)が宣べ伝えられ・・・(ルカ16:16)

 

恵みによって、信仰により救われる時代となったのです。キリストを信じる者はサタンの支配から御子の支配の中に移されたのです。つまり違う支配圏へ移行したのです。(コロサイ1:13)それなのに、旧約的考えをしているクリスチャンがいます。あなたはどうでしょうか?

 

⚫️ もっと清くなって、主の身元に近付かん

  クリスチャンといえども赦された「罪人」。所詮「罪人」にすぎない。汚れた

自分なんかは、まだまだ修行が足りないので、神の身元には近づけない・・・

神は怖い方。救われた確信がない・・そういう考えがありませんか?

 

キリストを信じたのなら、神の子供です。いつでも父なる神にアクセス可能

です。大統領の子供ならいつでも、大統領に電話できるでしょう。神に近づ

くことを願うより、神がうち住んでおられることを感謝する態度を持ちまし

ょう。もう古い自分は死んでいるのです。頑張るのではなく、信じましょう。

感謝しましょう。聖霊の風に乗って生活しましょう。そして、これが新しい

神の契約であることを覚えましょう。

 

⚫️ 聖霊様、来てください。

  キリストを信じたのなら、聖霊はすでにあなたの中におられます。ただし、

聖霊がおられることと、聖霊に満たされることは違います。満たされるよう

願いましょう。御霊によって歩み続けましょう。そして、神が特別に触れて

くださる時、特別に働かれる時はあるのです。聖霊の個人への、また地域へ

の働きを願うことは「あり」です。

 

⚫️ 礼拝堂は聖なる「神の家」なので静粛に・・・

  「礼拝堂は神のご臨在の場所なので、子供達は騒いではいけません」的な考

え、ありませんか?さっきまで冗談言って笑っていたのに、礼拝のプログラ

ムが始まると神妙な顔をする的な・・エクレシアは神の家族なのだから、お

すまししないで、家族的な雰囲気でいいんじゃないでしょうか。逆に神は、あなたの家の台所にもリビングルームにいらっしゃいます。日曜の朝だけ

神妙な顔をして、家に戻ると神なしの生活だとしたら、二重生活じゃないで

しょうか。元々楽しい食事会の一部だった「パン裂き」を、聖餐式という仰々しい儀式にして、その時だけ神妙な顔をして聖餐を受けます。偽善的態度を、子供達は敏感に気付きます。クリスチャン2世の問題は、親がキリスト教という「宗教」をやっていて、解放されていないことから来るのです。キリストが来たのは、信者を縛るためではなく、解放し、豊かな命を与えるためです。(ヨハネ10:10)

 

⚫️ 聖職者と平信徒という区別

 キリストが至聖所の幕屋を割いてくださったのに、司祭や牧師先生という特

別階級を置くことで、新約の「万人祭司」を蔑ろにしてしまっているのです。

賜物や役割はありますが、すべて主にあっての兄弟姉妹です。特別階級(特権階級)はいません。キリストにあるエクレシアには、旧約のレビ人や祭司はもういません。

 

これらの考えは「旧約」に戻ってしまっているのです。せっかくの子羊の犠牲を無駄にしないために、新しい「契約」を踏まえて「新約的」に生きましょう。

 

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3回に分けて、「古い契約」と「新しい契約」について見てきました。旧約の神と新約の神であるイエス・キリストは違う神なのでは?との印象を持たれる方が多いのです。しかし、神は一貫して「契約と恵み」の神なのです。規定通りにできない人間を恵みによって赦す思想は旧約でも見られます。(II歴代30:9)ただ、大きな違いは、十字架以降、罪なき子羊の犠牲が捧げられ、キリストにある者は父なる神へのアクセスが可能となったことです。その証拠は、聖霊が信者の中に住んでいるということです。

 

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執筆者:栗原一芳

 

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