2017年10月11日水曜日

倍化する「宣教的コミュニティ」


私たちの願っているのは、そして何より神が願っているのは倍化する「宣教的コミュニティ」です。マタイ28章最後のいわゆる大宣教命令は「弟子訓練命令」です。IIテモテ2:2でも倍化する弟子について書いてあります。ですからよく、倍化する弟子を生み出すということがよく言われてきました。しかし、ここであえて、倍化する「コミュニティ」と書いたのには訳があります。




神は三位一体で孤独の神ではありません。救いとはこの交わりに加わることです。(第一ヨハネ1:3)孤立したクリスチャンは存在しませんし、健全でもありません。クリスチャンは神の家族の一員なのです。「お互い」の中で愛を学び、実践し、仕えることを学びます。特に日本のようなクリスチャン人口が少ないところでは、「お互い」の励ましや祈り合いが重要です。また、伝道の面からも、未信者は、いろいろなクリスチャンに出会い交わることが助けになります。ですからコミュニティは欠かせません。

しかし、いつまで排他的な「仲良しグループ」では、神の国は広がっていきません。倍化、増殖していく必要があります。

「使徒の働き」は28章で終わったのではありません。聖霊は今も働いており、29章は書き続けられています。私の所属する宣教団体CCC(Cru)でも「チャーチ・プランティング」ということが盛んに言われるようになっています。伝道、個人の弟子訓練だけではなく、「宣教的コミュニティ」の創出と倍化を助けたいからです。そして宣教的コミュニティは神の国の拡大に欠かせないからです。


先日、Global Church Movement(GCM)というCCCのチャーチ・プランティング部門の主催するトレーニングに参加してきました。そこで学んだ「宣教的コミュニティ」を始めるプロセスを紹介します。


1.      ターゲットエリアを決め、プレーヤーウォークをする。エリアを観察し、必要を知る。まずは祈りです。(*1)

2.      宣教に協力的な人、または福音に心開かれている人、すなわち「平安の子」を見つける。 (*2)

3.      福音に開かれている人との関係を深め、Pray, Care, Shareにより、宣教を進める。意図的に継続的関係をつくり、必要を見出し、祈ってあげ、(pray)、必要に答え愛を示し(care)、神のタイミングで自分の証や、福音を分かち合う(share)。未信者でも祈りを喜ぶ人達もいる。祈りの答えを見ることで福音に心が開かれる。(*3)

4.      その人が信じる決心をしたら、フォローアップをする。できれば、すでにあるクリスチャンコミュニティ(仲間)の中で、励まし「お互い」に助け合う環境を作る。

5.      分かち合い式のバイブルスタディに招き入れ、みことばへの従順にフォーカスし、アクションポイントを明確にする。なるべく聖書そのものを使う。

6.      メンバー(10名ほど)が育ったら、その中からリーダーになる可能性ある人を選ぶ。   (*4)

7.  そのリーダーがまた、「宣教的コミュニティ」を新しく始められるよう個人的にコー
   チングする。(*5)



このようなプロセスはイエス様や使徒たちの宣教に見られる。コミュニティの再生産はモノの再生産ではなく、あなた自身の再生産です。あなたのあり方が倍化してゆくのです。ですから、まず、神の国ムーブメントにかかわる者は聖霊に満たされ、神と親しい交わりを持ち、神の声を聞いて従う姿勢が求められます。

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  1) プレーヤーウォークをしながら町を歩き、観察し、必要を知るようにする。人々
    の表情を見、町の匂いを嗅ぐ。その土地の歴史や霊的背景についても学ぶ。

*2)平安の子の例

   ラハブ    ヨシュア2:1〜16
   コルネリオ  使徒10:1−18
   サマリアの女 ヨハネ4:7−32
   ザアカイ   ルカ19:1−10
   レビ     ルカ5:27−32
   看守     使徒16:23−24
   ルデア    使徒16:14−15、40

   これらを見るとわかるように、神はすでにある人達の間で働かれている。平安の子
   が人生を変えられると多くの人に影響を与えた。


  3)病気の人のために祈ったり、子供のことで悩んでいる人のため祈ったりする。その
   場で祈ることもあるし、後で祈ることを伝えて課題を聞くこともある。次回、会っ
   た時に「どうなりましたか?」と聞くことで関係を深められる。祈りが答えられて
   いれば、福音に心を開くかも知れない。

  4)パウロは テトスに町ごとに長老を任命するよう指示した。(テトス1:5)、IIテモテ2:2も次世代リーダーを育てることを示唆している。初代教会の長老はフルタイムの教職ではなく、信徒であったが、パウロたち、使徒のコーチングの下にあった。

  5)今回のトレーニングでも成熟した霊的リーダーによるコーチングが鍵であることが
   強調されていた。通常このようなトレーニングは帰宅すると忘れてしまって実行し
   ない。継続的に励まし、アクションを起こせるようにする。ここで想定されている
   リーダーは必ずしも教職でなく、信徒リーダーでもよい。自分の置かれた生活圏内
   で、以上のプロセスを実践し、キリストにあるコミュニティを形成する。







               (Global Church Movement MC2トレーニングより)
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意味ある人間関係と祈りで広がるキリスト中心のコミュニティ
東京メトロ・コミュニティ(TMC)
japantmc@gmail.com (栗原)