2020年5月21日木曜日

次はエゼキエル戦争?


次はエゼキエル戦争?
トンデモ話が本当になる(5)

多くの人は聖書は「宗教の本」、人の道を説く「道徳の本」と思っている。しかし、聖書が語るのは「世界観」「歴史観」であり、現実の社会、歴史と密接に連携している。そして聖書の中の多くの部分は預言である。その預言はイスラエル国家を中心に今後世界がどうなっていくかを語っている。1948年のイスラエル建国以来、中東戦争は世界のトップニュースとなり、先日、トランプ大統領が大使館をエルサレムに移すというだけでニュースになった。イスラエルは「世界の時計」と言われている。

「預言をないがしろにしてはいけません。」Iテサロニケ5:20)

この時代は確実に黙示録の時代に近づいている。聖書の「トンデモ話」に現実社会が近づいていることを垣間見てみよう。
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エゼキエル戦争

聖書(エゼキエル38章)ではロシアがイラン、トルコ、およびアフリカの非アラブ、イスラム諸国と連合してイスラエルに侵攻してくると預言している。それが2600年前に書かれていると言ったら驚かれることだろう。これがその預言だ。

「さらに、私に次のような主のことばがあった。『人の子よ。メシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して言え。神である主はこう仰せられる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしは、あなたに立ち向かう。わたしはあなたを引き回し、あなたのあごに鉤をかけ、あなたと、あなたの全軍勢を出陣させる。それはみな武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。ペルシャとプテも彼らと共におり、みな盾とかぶとを着けている。ゴメルと、そのすべての軍勢、北の果てのベテ・トガルマと、その全ての軍勢、それに多くの国々の民があなたとともにいる。備えをせよ。あなたも、あなたのところに集められた全集団も備えをせよ。あなたは彼らを監督せよ。多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、1つの国に侵入する。その国は剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいる。あなたは嵐のように攻め上り、あなたとあなたの全部隊、それにあなたにつく多くの国々の民は、地をおおう雲のようになる。』」
                         (エゼキエル38:1−9)

エゼキエル書に預言されているので、とりあえず「エゼキエル戦争」と呼ぼう。この戦争の前提はイスラエルが離散していた世界の国々から集められ国となり、安心して住んでいる状態である。これは前回、説明したように1948年5月14日にイスラエル国家が再建されているので、この状態になっている!ただし、イスラエル建国宣言をした初代首相ベングリオンは無神論者。帰還は2段階で、最初は物理的な帰還、のちに霊的に目覚めることになる。エゼキエル37章にあるように、干からびた骨が繋がり人と成り(第一段階)、のちに息が吹き込まれ、霊的に生きた状態となる。(第二段階)

ここで地名を整理しておこう。

マゴグ:トルコ北のコーカサス山脈の北のエリア、すなわちロシア。エゼキエ
    ル38:15「北の果てのあなたの国」とあり、エルサレムからまっ
    すぐ北上するとモスクワを通る。北の果ての大国はロシア以外にあり
    得ない。
メシェク:モスクワの語源
トバル:トボリスク(ウラル山脈の東、シベリアの首都)
ベテ・トガルマ:トルコ、アルメニア地方
ペルシャ:イラン 
プテ:ソマリア
ゴメル:ドイツ (ゲルマニア)

歴史にはアッと驚く転換が起きる。個人的な話だが、私がアメリカ留学していた1978年夏、キャンパスの留学生の大半は何とイラン人だった。イランは親米だったのだ!その時なら、アメリカが支援するイスラエルにイランが攻め入るなどあり得ない話だった。しかし、1979年にイラン革命が起き、イスラム原理主義に転換した。トンデモ話は現実化し、今はアメリカVSイランの構造となっている。


2018年5月アメリカは核合意から離脱。イランへの経済制裁を順次再発動。2019年5月アメリカはイラン産原油の全面禁輸措置。2019年6月米国のドローンをイランが追撃。2019年9月、サウジアラビアの石油施設が攻撃される。アメリカは犯人をイランとし、サウジアラビアもこれに同調した。シーア派のイランとスンニ派のアラブ諸国との対立構造も浮き上がる。


ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)は人類歴史上の大悲劇だが、今から2600年も前に書かれたエゼキエル書にゴメル(ドイツ)が反ユダヤとして書かれているのも興味ふかい。(エゼ38:6)

ロシアは常に反イスラエル。ロシアとイラン、ロシアとトルコの関係はどうだろうか? 歴史的にイランはロシアと2度戦争し、土地を奪われている。トルコもロシアと12回戦争。これら3国が同盟を組むことはあり得ない。しかし、シリア難民が欧州に押し寄せないために、欧州にとってシリア和平は危急の課題となっている。今は、シリアの和平のためにロシアがトルコとイランを手なずけている格好になっている。摩訶不思議な三国同盟が成立している。現在、シリアにロシア、イランの共同基地が置かれている。ここでもトンデモ話が現実化している!

しかも、シリア軍の大半はイラン人であり、イラン軍は2018年2月11日にイスラエルに弾頭を積んだドローンを飛ばし、それに応戦して、イスラエル軍はシリアの空軍基地8箇所を攻撃している。すでにキナ臭い動きになってきているのだ。コロナ後、米中経済戦争が激化することが目に見えている。南シナ海で、実際の戦闘が起こるかも知れない。アメリカはかなり本気だ。しかし、アメリカがこの戦いで消耗している間に、一気にロシア同盟軍がイスラエルに攻め込んでくる可能性もある。舞台は整った。ただ、この戦争の目的なユダヤ人絶滅ではなく、あくまでも略奪だ。(エゼキエル38:12−13死海の鉱物がお目当てかも知れない。あるいはバイオテクノロジー関連技術か?世界に蔓延する疫病免疫技術か?その後の世界的飢饉に対処する穀物栽培技術か?

聖書ではイスラエルに攻め入るのはアラブではなく、非アラブのイスラム諸国となっている。現在サウジアラビアはアメリカ寄りだ。ちなみに、ノアの息子たちが人種の源流だが、セム系はユダヤ民族とアラブ人。ハム系がクシュ、プテ、ヤペテ系がメシェク、トバル、マゴグ、ペルシャ、ゴメル(ゲルマン民族)。(創世記10:1〜6)

つまりエゼキエル戦争はセム系VSヤペテ、ハム系の戦いともなっているのも興味深い。

この戦争の結果もまた興味深い。エゼキエル38:17−23に詳しく書かれているが、神ご自身の介入により、地震、豪雨、雹、火、硫黄、疫病、同士討ちにより、イスラエルは戦わずして勝利する。「多くの国々の見ている前でわたしを知らせる。」(38:23)とあり、この不思議な結果は世界の大ニュースになる。聖書に興味を持ったり、神に心を向ける人も現れるだろう。

時期については、世界情勢的に整ってきていることに加え、武器を燃やすのに7年(39:9)となると、患難期前しかあり得ない。

さて、ロシアとイスラム諸国が滅びることにより、今までのパワーバランスが崩れ(西の民主主義国家VS東のロシア、イスラム)、西のパワーが台頭し、世界統一政府への道が開かれるものと思われる。それは長く続かず、10カ国による世界統治へ移行する。その中から、反キリストが現れ、7年間の患難時代が始まる。(ダニエル7章)

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重要なメッセージ

この時代は確実に黙示録の時代に近づいている。聖書の「トンデモ話」に現実社会が近づいている。人類は今後、歴史上最も困難な苦痛に満ちた時代を迎えると聖書は語っている。7年間の「患難時代」である。

その日は夜中の盗人のように来る。2020年の元旦に、誰が新型コロナウイルスの世界的感染を予期しただろうか? 気が付いてみれば大変な事態になっていた。そのように多くの人は、気が付いてみると大変な患難期に突入している事になる。

「主の日(患難時代)が夜中の盗人のように来るということは、あなたがた自身がよく承知しているからです。人々が『平和だ。安全だ。』と言っている、そのような時に、突如として滅びが彼らに襲いかかります。ちょうど妊婦に苦しみが望むようなもので、それを逃れることは決してできません。」
                      (Iテサロニケ5:2—3)

しかし、暗闇の中にいなければ、その日が盗人のように襲うことはない。光の子供、昼の子供(クリスチャン)であるならば、闇に迷うことがないのだ。事実、「神は、私たちが御怒りに会うようにお定めになったのではなく、主イエス・キリストにあって救いを得るようにお定めになったからです。」とある。(Iテサロニケ5:9)

つまり、患難期は「通らなくてもいい患難」だということだ。

首都圏直下地震、南海トラフ地震は今後30年で70−80%の確率と言われている。今日、天気予報で70%の確率で雨が降ると聞いたら、傘を持って出かけないだろうか? 今後30年で70%とは30年後に70%ではない。今後30年の間、毎日少なくも70%の確率であり得るということだ。当然、備蓄など防災対策をする。患難期は100%の確率でやってくる。聖書の預言が外れたことはないからだ。

みすみす、この災害を受けるのか、対策をして免れるのか?一人一人の決断にかかっている。

ガラテヤ3:26には「あなたがたはみな、キリスト・イエスに対する信仰によって神の子どもです。」また、ヨハネ1:12には「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。」とある。そして神の子どもであれば、この患難期を通過する必要がない。なぜならこの患難期は神を信じない者たちへの神の怒りだから。(黙示15:1)戦争(患難期)前に家族(クリスチャン)を本国(天)へ引き上げてくださる(携挙)のである。

患難時代のクライマックスにキリストの地上再臨があり反キリストは滅ぼされ、悪の根源であるサタンは縛られる。そしてキリストご自身が直接統治するメシア王国(千年王国)が地上に成就する。(黙示録19章−20章)クリスチャンは復活の体(病気も老いもない!)に変えられ、そこに入る。結末はハッピーエンド。この世界は、そこに向かっている。

創造主が送った人類の救い主、キリストを信じ、罪赦された者はそこに入る特権を頂く。これを「御国の相続」という。クリスチャンはそこに入る約束として聖霊による証印を押されている。(エペソ1:12−14)クリスチャンたちもキリストと共にその国を統治するので(黙示20:4−6)、私たちは「神の相続人、キリストとの共同相続人」(ローマ8:17)と呼ばれている。これが福音(グッドニュース)だ。

今こそ創造主に立ち返る時なのだ。

「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また『何の喜びもない。』と言う年月が近づく前に。
                     (伝道者の書12:1)

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Tokyo Metro Community (TMC)
Japantmc@gmail.com(栗原)

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