2020年6月4日木曜日

獣の刻印と反キリスト

獣の刻印と反キリスト
トンデモ話が本当になる!(6)
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世界のパワーバランスが変化する
歴史を振り返ると、パンデミックの後、世界情勢が激変してきた事実がある。

こんなニュースが飛び込んできた。

「中国経済が早くも急回復、「コロナ後」世界のバランスは激変する。国際社会の構図が地殻変動を起こしていることだ。具体的には、現在の主権国である米国の力が明らかに低下していることだろう。米国がかつてのような圧倒的な発言力はなくなり、それに代わって中国やロシア、欧州諸国の圧力が増している。」
            (Yahoo Japan ニュース 4月20日(月)配信)




また、「国連でも影響力拡大図る中国」というタイトルで日本経済新聞(2019/12/9)は以下を報じた。

「中国の国連での影響力拡大に向けた取り組みは、人権から経済開発関連まで多岐にわたる。狙いは主に2つあるようだ。一つは中国共産党による支配に対する海外からの批判を封じ、党にとっての安全地帯を国連に作ることだ。中国は外国からの「干渉」に長年、いら立ちを募らせており、最近は海外からの干渉には強く反発するようになっている。もう一つは国連の様々な文書に習近平(シー・ジンピン)国家主席の思想を反映する文言を入れることだ。「中国は、国連の政策に自国の政策を反映させようとしている」と安保理メンバー国のある外交官は指摘する。
トランプ米大統領が国際的な機関を毛嫌いし、米国が国連などへの関与を減らしている分、中国は自国が影響力を拡大する余地が広がっていると感じている。習氏が2012年に総書記に就任して以降、中国は国連への分担金の支出を大幅に増やしている。今や一般予算でも平和維持活動予算でも、その負担額は米国に次いで世界2位だ。
またローマに本部を置く国連食糧農業機関(FAO)など、中国は最近、国連機関トップの座も複数獲得している(今年6月のFAO総会で、中国人の候補が米国の支援する候補を破って事務局長に選出された際は、多くの人が驚いた)。来年には国連会計監査委員会の3人のメンバーの1人が中国人になる。」

獣化する中国
さらに、Yahoo news JPpress2020年5月26日配信では、「習近平『人類運命共同体』の正体は『中国への隷属』」とのタイトルでこう伝えている。
チベットやウイグル、そして香港、さらには今次のコロナウイルス騒擾で、世界の多くの国が中国の人権や行動の異常に気づき始めた。 しかし、開発途上国の指導者の中には中国の経済支援に目がくらみ、取り込まれていく国も多い。 コロナウイルスでは米国が最大の被害国となり苦悶しているのを横目に、早々と克服した中国は世界の救世主然として振る舞いつつある。 (「日本経済新聞」2020524日)。」 

そして、結論として「自由や民主主義、法の支配を認めない中国が覇権を握った暁に、習近平主席が提唱する『人類運命共同体』や『人類衛生健康共同体』の構築が期待できるだろうか。」と締めくくっている。

そんな中、ついに5月29日、トランプ大統領は中国寄りのWHOから脱退する声明を出した。
「人類衛生健康共同体」と謳っているが、臓器移植のための生体からの臓器狩り(法輪功訓練生や新疆ウイグル人民から)が明るみに出ている!無神論的政権は利益や効率のためには人権を踏みにじる。香港や台湾への弾圧はより強まっていくだろう。力が正義となる獣の国。香港が第二の天安門になることが現実化してきた。このように国は「獣」化(サタン化)する。

中国は、コロナ下でも南シナ海、尖閣での挑発は止めない。今年8月に台湾上陸計画もあったという。インド国境(エベレスト)でも領土拡大を狙っている。ヨーロッパへの道を開く「一帯一路」を押し通し、国連での影響力を強める中国。今でも虎視眈々と世界制覇を狙う国はあるのだ。ただ中国が「獣の国」の予表ではあっても、反キリストはヨーロッパ(ローマ人の子孫)から出るので習近平ではない。現在、中国ではコロナウイルスとサバクトビバッタのダブルパンチで食糧難、それに、3000万人と言われる失業者。習近平体制も盤石ではない。香港への弾圧も焦りとも捉えられる。中国は何らかの理由で衰退するものと思われる。


世界統一政府を提唱する人も!
歴史を振り返ると、世界の勢力図は常に変えられてきた。最近でも日米冷戦の2極時代から米国主流の時代。そして、今は米中経済戦争の時代。しかし、比較的クリスチャンの多いアメリカは「携挙」後、「建国精神」を忘れ、急速にリベラル化、衰退し、全く違った国家になってゆく可能性がある。

「エゼキエル戦争」(エゼキエル38章)によりロシアと非アラブ系イスラム諸国が消滅し、世界構図の激変が患難時代前に起こる。つまり東西のパワーバランスが崩れ、残ったヨーロッパ圏から反キリストが現れる。引き止めるもの(地上のクリスチャン)が携挙により無くなれば、獣(反キリスト)は公に行動を開始する。(IIテサ2:7)患難時代、「神VS反キリスト」の戦争が地上で始まる前に「神の家族=教会」を「本国=天」に引き揚げる(携挙)のは当然だろう。

今回のコロナウイルス騒動を踏まえ、元英国首相ゴードン・ブラウン氏は「世界統一政府」の必要性を訴えている。今後、異常気象が世界的な飢饉を招くなら「世界食糧バンク」へのニーズは高まる。戦争にうんざりすれば、国連軍による武器管理への欲求も高まる。いいアイディアのようだが、問題は誰が管理するかだ。


スーパーコンピューターと顔認識
反キリストはBC167年エルサレムの神殿を汚したセレウコス朝のアンティコス・エピファネス、ローマ皇帝ネロ、ナチスドイツのヒットラーのように何度も歴史上に現れた。そして非人道的な行為をし、ユダヤ人やクリスチャンを迫害、殺害してきた。それらは予表であって、終末には最大の大物、The Beast(獣)が現れる。

今日、情報を握り操作できる者が世界を握る。スマホの本人承認は暗証番号から、指紋認識、そして顔認識へ進んでいる。そのうち、コンビニや駅の改札も顔認識でパスできるようになる。だが、便利と危険は隣り合わせだ。

個人の情報収拾は始まっている。現在、購買動機に関しての個人情報はフェイスブックやグーグル、アマゾンで吸い上げられている。自分の見たいであろう映画や、買いたいであろう商品がスクリーン上に現れる。ファーウエイ社のスマホを使うことでアメリカの軍事・企業秘密が盗まれるということが発覚した。すでに習近平国家主席は14億の個人データー(国内の中国人プラス中国に出入りする外国人)にアクセスできるという。

実際、今回のコロナウイルス感染対策にスマホでの個人情報が使われている。個人の体温、心拍数がスマホからセンターに送られ、国内10数億台の監視カメラとの連携により、体温の上がった人が、どのルートで誰に会ったかが特定できるという。これにより感染者に近づいた人のスマホでアラームを鳴らすことも可能になる。そこまできているのだ。そして、遠くない日に個人の信条、信仰、思想まで監視されることになる。そして国家の思想に反すれば、思想弾圧をし、メディア操作をし、反政府的な人物は逮捕あるいは抹殺される。


100年前ならトンデモ話だったが、スーパーコンピューターや量子コンピューターの技術が進めば、70億人の監視、個人情報管理は可能になる。「2045年問題」とは何かご存じだろうか?人工知能(AI)の能力が人間の頭脳を超える時点と言われている。そんなに遠い先ではない。それを悪用する者が現れたら・・・?「ものを言う偶像」(黙示13:15)とはAIロボットかもしれない。反キリストは地上の王として君臨し、宗教、経済活動をも支配する。

反キリストは、初め「平和の使者」として現れる。難問である中東問題を解決し中東に和平をもたらす。しかし、患難期後半に正体を現し、人権無視の恐怖政治に転換する。キリスト抜きの平和はやがて崩れる。美辞麗句を並べた「世界統一宗教」も初めは世界中で支持されるだろうが、キリスト抜きの礼拝はやがて悪魔礼拝となってしまうのだ。

「しかし、驚くには及びません。サタンさえ光の御使に変装するのです。ですから、サタンの手下どもが義のしもべに変装したとしても、格別なことはありません。彼らの最後はそのしわざにふさわしいものとなります。」
                      IIコリ11:14—15)

「また獣は、すべての者に、すなわち、小さい者にも大きい者にも、富んでいる者にも貧しい者にも、自由人にも奴隷にも、その右の手あるいは額に刻印を受けさせた。また、その刻印を持っている者以外は、だれも物を売り買いできないようにした。刻印とは、あの獣の名、またはその名が表す数字である。 ここに、知恵が必要である。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。それは人間を表す数字であるから。その数字は六百六十六である。」
                       (黙示録13:16−18)

666の刻印。顔証人とキャッシュレスが進む中、黙示録の世界は着実に近づいている!日本でもコロナ状況下でキャッシュレス化が進み、マイナンバーカードと預金を結びつける動きも出てきている。便利と安全を名目に権力に個人情報が統制されていく方向性は止められない。
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重要なメッセージ
多くの人は、聖書は「宗教の本」、人の道を説く「道徳の本」と思っている。しかし、聖書が語るのは「世界観」「歴史観」であり、現実の社会、歴史と密接に連携している。そして聖書の中の多くの部分は預言である。その預言はイスラエル国家を中心に今後、世界がどうなっていくかを語っている。この時代は確実に黙示録の時代に近づいている。

人類は今後、歴史上最も困難な苦痛に満ちた時代を迎えると聖書は語っている。7年間の「患難時代」である。後半の3年半は非人道的恐怖政治で世界を支配する反キリストが出現。その時代のクリスチャンたちは多くの迫害に会う。また、神ご自身も、ここに至っても神を信じない頑なな者たちへ怒りの災害を下す。あまりにもその被害が大きいので、それらはトンデモ話に思える。しかし、今回のコロナウイルス問題で世界の日常が短期間のうちに様変わりしてしまうことを体験している。世界は「まさか」という方向へ向かっていく。

ただ、知って頂きたいのは、この世の最終到達地点は「患難時代」ではないということ。それは「産みの苦しみ」であり、通過点なのだ。患難時代のクライマックスにキリストの地上再臨があり反キリストは滅ぼされ、悪の根源であるサタンは縛られる。そしてキリストご自身が直接統治するメシア王国(千年王国)が地上に成就する。(黙示録19章−20章)結末はハッピーエンド。この世界は、そこに向かっている。

歪んだ世界が正される。それはエデンの園の回復であり、そこではシャローム(神と人、人と人、人と被造物との平和)が訪れる。創造主が送った人類の救い主、キリストを信じ、罪赦された者はそこに入る特権を頂く。これを「御国の相続」という。クリスチャンはそこに入る約束として聖霊による証印を押されている。(エペソ1:12−14)クリスチャンたちもキリストと共にその国を統治するので(黙示20:4−6)、私たちは「神の相続人、キリストとの共同相続人」(ローマ8:17)と呼ばれている。これを「御国の福音」(マタイ4:23)という。イエスを王とするKingdomが来る!それが福音(グッドニュース)なのだ。

多くの帝国は現れては滅んでいった。最後に残るのはKingdom of God=神の国=御国なのだ。

「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。」
                       (ヨハネ1:5)

「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また『何の喜びもない。』と言う年月が近づく前に。
                     (伝道者の書12:1)

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