2013年4月13日土曜日

「きずな」



 3:11以来、「絆」「コミュニティ」がキーワードになっています。あの震災後、結婚する人が増えたというのです。大事な人と一緒にいたい。そういうことなんでしょうね。大震災が起れば、愛する者達との別れに直面しなければならないかも知れません。その時、後悔しないように「今」大切な人達との時間を「大切」にしたいものです。

先日、マンションコミュニティ研究会の月例会に参加してきました。これは、関係が希薄なマンションで、どう関係作りを進め、コミュニティ形成を進めたらいいかを研究している会です。マンション管理士やマンション理事などを中心に東京の各地から月島に集まってきています。「ちょっとの勇気で声をかけることから親しい関係になった。」という証もありました。クリスチャンの集まりではありませんが、「結局、管理人さんや、周りの人に感謝することです。」と聖書的なメッセージで締めくくられました。スピーカーの一人で知り合いの牧師は同じマンションのフロアの人にホームパーティの案内を送ると、初回に4家族、次に8家族と増えていったというのです。そして「声をかけてくださりありがとう」とそんな呼びかけを待っていた人もました。震災の時にはマンションに一人住まいの人は家具の下敷きになって動けなくなっていても、外からはわからないし、声も届かない場合もある。「あの人どうしてる?」と言ってもらえる関係を作っておく事が大事ではないでしょうか。特に男性は引きもりがちなので、要注意。これが、仮設住宅でも問題になっています。先日、VIP池袋(クリスチャンビジネスマンの集まり)で防災セミナーをさせて頂きましたが、今年のテーマは「絆」だそうです。それで次期震災においても、今から「絆」作りが大事であることを語らせていただきました。

私達は5−6名銀座で毎週集い、オーガニックチャーチを試みています。少人数のスモールグループで生活のstruggleを正直に分かち合います。一人では切り抜けられない危機を祈りの仲間が支ます。そうやって今までも、多くの祈りの答えを見てきました。確かに主は生きておられ、働いておられるのです。それを至近距離で見る事ができるのは幸いです。あえてハウスチャーチという言葉を使っていないのは、大事なのはハウスという「場所」ではなく、「人」であり、生きたキリストの体にフォーカスしたいからなのです。例え、家で集まっていても一方的な牧師の説教で終わってしまう事もあり得えますから。大事なのは「お互い」という双方向のコミュニケーション。そして、その真ん中にイエスがおられる。もちろん、銀座で集うだけでなく、メールのやり取りやフェイスブックでの分ち合い、たまには週末の交わりもあります。それは自然発生的に起るのです。型にはまった「集会」「礼拝」より、正にオーガニックな有機的な関係。神に対しても、人に対しても、オーガニックな結びつきが大事です。先日、ある集会で証を頼まれ「私は何度も東京都内を歩き回って祈りました。」と話しました。集会後、ある婦人が「歩きながら祈るんですか?」と質問してきました。そこで私は「はい、歩きながらでも、電車の中でも、どこでも祈ります。」と答えました。祈りは神との会話なのだから「祈りの時間に、祈りの姿勢で」とは限らないでしょう。形式より、オーガニックな関係。そのほうが神との絆が深くなります。そして人に対しても、神に対しても自分が話すより、聞く事にフォーカスすると絆が深くなります。一方的に沢山喋る人は、実は他人との絆を築いていない場合が多いのです。オーガニックな命ある関係になるには、双方向に流れないといけないのです。神との会話の中で「私のことをどう思っていますか?」と聞くと、「おまえは、わたしの愛する子、おまえを喜ぶ。」と答えてくださいます。そういう双方向性です。知人の牧師は言いました。「礼拝はイエス様にギュッと抱きしめられること。」いいですね。私達も、またイエス様にギュッと抱きつくことができるのです。

信頼や絆が無いと、その人の事を思って言っていることでも反発します。これは親子の関係でも、神様との関係でも起ります。オーガニックは自然体なのです。生きているのです。オーガニック野菜は健康で栄養たっぷり、美味しいのです。教会もそうです。日曜日だけのいい顔ではダメです。自然体でないと、そして、イエス様に有機的に繋がってないと「実」を結ばないし、「絆」は作れないのです。
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asktmc@gmail.com (栗原)

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