2012年10月4日木曜日

神の国シリーズ Kingdom story (2)


2章 - 堕落、現状

講読箇所: 創世記3章

堕落によってもたらされた混乱について考えてください。創世記からまずわかることは、人間と神の関係が破壊されたことです。恥を知らない状況に、恥と恐れがもたらされました。創世記3:9-10には次のように書かれています:神である主は、人に呼びかけ、彼に仰せられた。「あなたは、どこにいるのか。」彼は答えた。「私は園で、あなたの声を聞きました。それで私は裸なので、恐れて、隠れました。」

堕落によって人間関係も壊されてしまいました。創世記3:12、13を読むと、信頼関係が咎めに変わったことがわかります。人は言った。「あなたが私のそばに置かれたこの女が、あの木から取って私にくれたので、私は食べたのです。」そこで、神である主は女に仰せられた。「あなたは、いったいなんということをしたのか。」女は答えた。「蛇が私を惑わしたのです。それで私は食べたのです。」

創世記3:16は結婚に生じる破綻した関係を表しています。女にはこう仰せられた。「わたしは、あなたのみごもりの苦しみを大いに増す。あなたは、苦しんで子を産まなければならない。しかも、あなたは夫を恋い慕うが、彼は、あなたを支配することになる。」

人間関係にきたした破綻がより鮮明に描き出されているのは、創世記4章のカインがアベルを殺したことです。

ついに、地球は堕落によって影響を受けた状況になってしまいました。創世記3:17-19:また、アダムに仰せられた。「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。」

破壊、苛立ち、死が世界に入りました。人類は神のご支配の下で喜んで生きることはできなくなってしまいました。私たちは罪によって死んだものとなったのです。神の御国は常に存在し、永遠に続くものです。けれども、そこに謀反が生じました。ダラス・ウィラードは御国について次のように記録しています:あなたの王国は、永遠にわたる王国。(詩篇145:13、ダニエル書7:14)それは決して揺り動かされず(ヘブル書12:27)完全によいものです。問題になったことがなく、これからもなりません。

堕落によって人間と神の関係が破壊してしまっても、支配し、統治するという命令は撤廃されませんでした。事実、洪水のあと、その命令は再度布告されました。(創世記9:1-7)最初に創世記1:28で与えられた責任は、そのまま残りました。けれども、そこに敵対する力が働くようになります。私たちは罪によって堕落した世界に住むようになったので、主は新しい方法で私たちの王にならなければなりませんでした。

神は目的を持って創造されたので、人類の堕落に驚かれることはありませんでしたし、
それによって神のご計画が妨げられることもありませんでした。罪のゆえに、神は最初に人類に対して持っておられたご計画、立てられた秩序を破棄しなければならないと言う事は馬鹿げています。神は私たちが堕落する前から私たちが堕落するのをご存じでした。そして、世界の創造の前から、私たちの堕落を救うためにご計画を持っておられたのでした。では、神はどのようにして私たちをあるべき形に戻すことができるのでしょうか。

堕落についての要約ポイント

― 宇宙に存在するすべてのもの、生物、無生物は堕落によって影響を受けた。
― 人間は完全な形に創造されたが、堕落した存在となり、生活のあらゆる分野にその影
響が及ばされた。これは神の似姿が消し去られたという意味ではない。損なわれずに残されている部分がある。
― 堕落後も神が人類に被造物の管理を任せるご計画は撤廃されなかった。
― 神は堕落という事態に驚くことはなかった。また、人類と天地創造に対して持って
  おられた計画を破棄することもなかった。

(Campus Crusade for Christ, Leaders led movement教材より)
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どういう世界観を持っているかで、現実の生活や社会とのかかわりが
変わってきますよね。皆さんのご感想、お聞かせください。

asktmc@gmail.com (栗原)


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