2022年3月31日木曜日

シンプルに考えよう


重要な戒めと命令

イエスは彼に言われた。「『あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』これが、重要な第一の戒めです。『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』という第二の戒めも、それと同じように重要です。  (マタイ22:37−39)

 

ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子とし なさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。  (マタイ28:18—19)



これらは、イエス様が語った重要な戒めと命令です。要約してみると・・・

 

1)      神を愛せよ

2)      人を愛せよ

3)      弟子を作れ

 

ということで、これがクリスチャンの使命です。まず、会堂ありき、まず礼拝プログラムありき、ではなく、ここから考えましょう。

 

そして、この3つを効果的にするためには、クリスチャン共同体(エクレシア)が必須なのです。一人ぽっちのクリスチャンはあり得ません。新約聖書には「お互いに」という言葉が60回以上出てきます。エクレシアはキリストの体ですから、「お互い」の要素が不可欠です。そして、それは、組織というより、オーガニック(生命体)なのです。

 


一緒に使命を全うする


1)      一緒に礼拝する

一緒に神を礼拝し、み言葉を学ぶことで励まされ、成長します。黙示録4章に、天での合同礼拝の様子が描写されています。やがて、私達もそこに加わります。


2)      一緒に愛し、仕える 共同体の中で「お互いに」を実践します。人は愛し、仕えることを学びます。祈り合う「絆」が作られていきます。牧師(リーダー)も含め、孤立してはいけません。心を分かち合えるコミュニティの中にいる必要があります。

 

3)      一緒に弟子を作る

一緒に礼拝し、一緒にバイブルスタディをし、一緒に伝道することで、

主の弟子として成長し、整えられていきます。励ましが必要です。一人では難しいのです。特に祈り合う中で、一緒に伝道し、人をキリストに導いていきます。決心した人をフォローアップし、キリストの共同体に結びつけ、弟子として育てます。伝道にも、弟子作りにも最適の環境がエクレシア(キリストの共同体)なのです。

 


会堂より人


会堂ありきではないのです。ただ、会堂があれば便利なこともあるのは確かです。皆で声を出して賛美したり、祈ったりできる場所。また未信者向けの伝道的なイベントをするのにも、いつでも、自由に使える「場所」があれば便利です。会堂があると便利ですが、修繕、管理など費用もかかります。

 

会堂より、「人」が大事です。真のエクレシアは「人々」であり、建物ではありません。主の弟子作りに一番エネルギーを使うべきでしょう。最近、ある教会で「土地や建物の不動産関係の問題が起こり、教会に行くとお金の話ばかりで嫌になってしまった。」という信者の話を聞きました。ともすると本末転倒になってしまいます。60年代のアメリカで、ある教会の礼拝に、ヒッピーたちが素足でやってきたそうです。役員たちはカーペットが汚れるから、彼らに来ないように言ってくれと牧師に頼みました。その教会の牧師であったチャック・スミスは「それなら、カーペットを外してしまえ!」と言ったそうです。彼にとっては建物よりヒッピーたちの魂の方が大事だったのです。チャック牧師はヒッピー達を愛し、受け入れ、リーダーとして育てました。その多くがカルバリーチャペルの牧師となっていったのです。

 


小さな教会をたくさん作る


人にフォーカスする。そして、集まる場所はカフェでも家でもいいのです。大人数は必要ありません。まず数名で、心から話せる仲間となるのです。時間を過ごして、関わりリーダーとして育てます。小さい群れがたくさんできるとは、リーダーが沢山、生まれるということです。群れが小さいと誰も「お客さん」ではいられません。全員参加なのです。その方がいいのです。イエス様も5000人の給食をした後、5000人の教会の牧師にはなりませんでした。むしろ、12名と時間を過ごし、12人の弟子(リーダー)を育てたのです。

 

私自身、ハワイのホープチャペルの創始者のラルフ・モア牧師から大変、刺激を受け、学ばさせて頂きました。今回の記事は、ほとんどラルフ牧師が語っていたことです。それを思い起こして書いています。

 


大事な質問


もう一度、クリスチャンの使命はシンプルです。その事を念頭に自らに問いかけてみてください。

 

1)      神を愛する

礼拝が儀式化していませんか?デボーションが義務になっていませんか?神との関係はどうなっていますか?神との交わりを楽しんでいますか?

 

2)      人を愛する

お金は「使う」もの、人は「愛する」もの。しかし、世間では、お金を「愛し」、人を「使う」傾向にあります。教会はどうでしょうか?時に教会を運営するために人を「使って」しまっていないでしょうか?奉仕疲れという言葉も聞きます。バロメーターは「喜び」です、「自由」です。御霊のありところには「自由」があるのです。強制や義務感では続きません。教会がやっていることは「人を愛する」というベクトルに向いていますか?

 

3)      弟子を作る

牧師の弟子ではなく、イエス様の弟子です。自由に意見が言えない雰囲気があるなら要注意です。また、メンバーが仲良くなることは大事ですが、同時に失われている魂への思いがあるでしょうか?アウトリーチマインドがありますか?一緒に伝道し、一緒に弟子を育てましょう。あなたは誰かに関わり、時間を過ごし、その人がキリストの弟子となるようお助けしていますか?

 

 

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意味ある人間関係と祈りによって深まり広がるキリスト中心のコミュニティ

東京メトロ・コミュニティ

Tokyo Metro Community (TMC)

執筆者:栗原一芳

Japantmc@gmail.com

 

 

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