2024年4月25日木曜日

サタンに立ち向かえ!

 

御国は王国

「御国」は英語ではKingdom と訳されており、「王国」と言う方が、元来の意味に近いのです。つまり、王がいて、その王が統治する国が王国です。御国はキリストが王として統治する国です。もともと1つの王国だったのです。神が統治する世界・・・「見よ、それは非常に良かった」(創世記1:31)のです。

 

2つの王国の始まり

最高位天使のケルビムが高慢になり堕落した結果、神に反抗するという「悪」がこの世に入ってきたのです。(エゼキエル28章)堕落した天使はサタンとなりました。神が用意された宝石のエデンの園は廃墟と化しました。(創世記1:2)

 

神は新しいエデンの園を創造され、そこにご自身のイメージに人を造られました。これにサタンは驚きと大変な嫉妬心を起こしたことでしょう。「本来、自分が享受すべき祝福を人間に取られた!」と。そこでサタンのメラメラと燃える嫉妬心と情熱は人を騙して神に逆らわせることに向けられたのです。どうしても人間を失落させたい、自分と同じ堕落の運命の道連れにしたいと。そういう意味では人が罪を犯す前から「悪」が存在したことになります。サタンの誘惑に負けてアダムとエバは罪を犯してしまいました。何より神が大事に思い、愛している人間が、その創造主なる神に反抗し、神を憎み、神を否定するように仕向けられれば、最高に嬉しいわけです。以来、サタンは今日に至るまで、それをし続けています。

 

つまり、1つだった王国は今、2つの王国の対立になってしまいました。「神の王国」と「サタンの王国」。「光の王国」と「闇の王国」です。サタンは一時的にこの世を支配することが許されているのです。(エペソ2:2、II コリント4:4)サタンを拝せば、世界の栄華を手に入れることが可能なのです。(ルカ4:5−6))また、「この世の神」として人々に快楽と異端的思想を植え込み、人々の霊的目をくらますことが許されています。キリストを王とする神の国に対抗して、今やサタンは「闇の帝国」を支配し、広げているのです。人々はどちらかを選択することができるのです。

 

真似をするサタン

サタンは神の代わりになろうとしています。サタンは真理を見せたくないのです。誘惑し、惑わし、騙すのです。自分が礼拝されたいので、神を真似るのです。例えば、神は、父・子・御霊の三位一体です。黙示録を見るとサタンは竜(サタン自身)・獣(反キリストなる人物)、偽預言者(獣を崇めさせる)として悪の三位一体を形成します。また、神は契約の神であり、アブラハムやダビデと契約をしました。そもそも「旧約」とは古い契約であり、「新約」とはキリストにある新しい契約です。罪なき「子羊の血」が流されたことにより、人の罪が赦され、贖われます。新しい「契約」が成立しました。神が契約したことであり、それは確かなのです。神はご自分の忠実さにかけて契約を実行されます。

 

サタンも契約を真似します。サタンも自分と契約し、自分に献身させることで、悪魔的なパワーを人に授けます。動物の血を流させ、同じく血の契約をさせるのです。そうすれば、人を呪う力や快楽を手に入れられるのです。サタンを拝すれば、名声や成功も手に入るでしょう。有名な歌手や映画俳優で、そのようにしている人もいるようです。サタンに献身するとは、サタンの奴隷になるということです。ヤクザ世界に入るようなもので、簡単には出られません。出ようとすれば脅しに会うのです。それは偽りの幸せです。サタンは人間を愛していないのです。人間の幸せなど願っていないのです。サタンは、最後は「奪い、殺し、滅ぼす」だけが目的です。(ヨハネ10:10)反対にキリストは「豊かないのち」を与えるために来られたのです。

 

サタンの戦略

哲学的には無神論や懐疑論、また進化論思想を用いて聖書を否定します。宗教的には、諸宗教を使い、またキリスト教の異端やリベラル神学を用い人を騙します。「宗教は皆同じ、結果、同じ神にたどり着く」という万人救済論に導きます。そうやって唯一の救い主、キリストを否定します。また、ポワースポットや霊媒、占い(星占いやタロットカードなど)を通して、偽りのスピリチュアリズムを広げます。終わりの時代には多くのものが「魔術」に惑わされます。(黙示18:23)今もハリーポッターが大流行りですね。しかし、神は「魔術」を嫌います。(黙示22:15)聖書を知らなければ、霊はすべて同じものと考え、それらが「悪霊」であることが分かりません。

 

「愛する者たち、霊をすべて信じてはいけません。偽預言者がたくさん世に出て来たので、その霊が神からのものかどうか、吟味しなさい。」ヨハネ4:1)

そして究極は、悪魔礼拝です。サタンに献身し、サタンを直接礼拝してしまうのです。サタンを賛美し、サタン的な価値観の伝道者となるのです。恐ろしい事です。ここまで行くと実際に呪いの力や予見力が与えられ、人が空中浮揚するのを見たり、幽霊を見たり、身近に悪霊の存在を体験するようになるようです。元悪魔礼拝者で、救われて伝道者になっているジョン・ラミレス氏の証を聞くと、この辺の事情がよく分かります。

 

サタンは賢いので、次世代を汚染すれば人類を失落させられることを知っているのです。最近は、ゲームや、ネット動画を通して子供達に「闇の王国」を意識づけ、無意識的に神を否定したり、憎んだりするように仕向けています。多くの人々は、当たり前のように進化論的世界観に洗脳され、快楽・繁栄、栄華を求めることが幸せに通じると騙されています。それらは、サタンが提供する偽りの幸せです。

 

罪の社会の中で傷ついた人が増えています。うつや孤独感の中で漠然と世の中を恨む人が増えています。「誰でも良かった。人を殺したかった」という犯罪はまさに悪魔的です。また、サタンは自殺しようとする人の後押しをします。サタンは、憎しみや嫉妬心を持っている人を狙ってきます。そういう人は「足がかり」を持っているので、攻撃されやすくなります。

 

また、サタンが高慢から堕落したように、サタンは高慢な心に棲み着くのです。もうすぐAIが人間の知能を追い越すと言われています。人は神に聞くより、AIに判断を仰ぐようになるでしょう。神なしの「バベルの塔」をまたも築こうとしているのです。残念ですが、終わりの日には、「すべての国々の民」がサタンの魔術に騙され、反キリスト側につき、神を信じる聖徒たちを迫害するようになると預言されているのです。

 

おまえの商人たちが地上で権力を握り、おまえの魔術によってすべての国々の民が惑わされ、この都の中に、預言者たちや聖徒たちの血、また地上で屠られたすべての人々の血が見出されたからである。(黙示18:23−24)

 

やがて来る神の統治

患難期でも反キリストに従う人たちは「いい暮らし」ができるのです。商売は繁盛するのです。快楽に浸れるのです。(黙示18:15−16)しかし、それは一時的な王国なのです。反キリストが「神」宣言をしてから、たった3年半で終焉を迎えます。キリストが再臨されるからです。

 

「1つ」から「2つ」へ、そして「2つ」から「1つ」へです。もともと1つの「神の王国」だったのです。そこへ、「サタンの王国」が割り込んできました。今、人々は目の前に、この2つの選択があるのです。神に従うか、サタンに従うか。しかし、将来、キリストの再臨があり、サタンは滅ぼされ、また1つの「神の王国」へ戻るのです。

 

惑わされてはいけません。サタンは誘惑します。いい世界を見せます。しかし、それは惑わしなのです。重要な事実、それは、<サタンは人間を愛していない>という事です。人間の幸せなどどうでもいいのです。道連れにするために騙しているだけです。早く、目覚める必要があります。偽りがあるなら、本物もあるのです。キリストは言いました。

 

「わたしが道であり、いのちであり、真理なのです。」(ヨハネ14:6)

 

サタンに対抗せよ!

サタンは未信者に霊的覆いをするだけでなく(IIコリント4:4)、クリスチャンをも誘惑し攻撃してきます。だからパウロは霊的戦いの備えをするよう語っているのです。(エペソ6章)。神学を勉強するのはいいのですが、賢くなるとサタンや「霊的戦い」のことを語らなくなる傾向があります。「社会善」の方に関心が向きます。しかし、「イエスの血」の力を語らないなら、サタンは平然としていられます。サタンのことを真正面に語らない、お行儀の良い、物分かりの良いクリスチャンたちも、違う形でサタンにやられてしまっています。この時代、悪魔なんか・・・と訝るクリスチャンは、この聖句をどう読むのでしょうか?

 

身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、吠えたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい。               ペテロ5:8−9)

 

悪魔に対抗しなさい。(ヤコブ4:7)

 

とヤコブも言っています。サタンや悪霊の存在がリアルであり、戦いが現実のものだからです。私たちが見るもの、聞くことにも注意しないと、悪魔的価値観が滑り込んできます。そうして「思い」が汚されていきます。物分かりの良い「多様性」、「世界統一宗教」への協力も、実のところ唯一の救い主、キリスト否定であり、悪魔的な動きと言えます。サタンは賢いので、次世代をすでに狙っています。サタンは子供達に「魔術」的なものを流行らせようとします。神は魔術を嫌います。(黙示21:8)サタンに対抗しなければなりません。ゲームやYouTubeも霊的検閲をしないと、容易に悪魔的価値観やライフスタイルが入り込んできます。2つの王国のことを思い起こしてください。これは個人の道徳問題に留まりません。国同士の戦いなのです。占いをしたり、ポルノを見ることは個人の霊性が汚されるだけでなく、それは「悪魔の王国」建設に貢献していることになるのです。そういう妥協したクリスチャンが多く存在することで、実のところ「神の国」拡大の足を引っ張っていることになるのです。悪魔の王国に貢献したくないですよね。これは単なる個人的道徳問題ではなく、「霊的戦い」なのだと認識することが大事なのです。2つの「王国」が対抗しているのです。綱引きで、あなたはサタンチームに入ってロープを引っ張ることに協力していませんか?

 

霊的に眠っているクリスチャン、日曜日にただ習慣的に礼拝に出ているクリスチャン、聖書も読まず、祈らないクリスチャンたち(残念ならが多いのでは?)に関してサタンは気にもしません。サタンにとって脅威ではないからです。「イエスの御名」で対抗されたり、「イエスの血潮」を宣言されると悪霊はビビるのです。そして、悪霊ビジネスができなくなり、パニックするのです。(使徒16:18−19)今の時代、この終わりの時は「邪悪な日」(エペソ6:3)と言えるでしょう。だから武装が必要なのです。戦闘体制でいなければなりません。

 

悪霊どもは、町にのさばるヤクザと同じです。「権威」を持って取り締まらなければ、やりたい放題になります。住民は恐れ、町は荒らされ、犯罪は増え、道徳性は下がります。霊の世界でも同じです。やられたまま、サタンのやりたい放題にさせてはいけないのです。そして、私たちには、対抗する「権威」が与えられているのです。イエスの大宣教命令には、この権威の行使も含まれているのではないでしょうか。(マタイ28:18−19)天においても地においても一切の権威ある方のバックアップにより宣教に遣わされるのです。だから使徒達は、その「権威」の行使を励ましていたのです。

 

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山手線祈祷

私達は10年近くこの働きに携わっています。毎週、火曜日10時に池袋に集合し、実際に山手線に乗り込み30駅を通過しつつ、それぞれの地域のために祈ります。特に、田端から鶯谷は教会も少なく、しかも谷中墓地とラブホテルが立ち並び、霊的に暗いところです。このエリアに来た時には、特に悪霊の働きが縛られるよう、この地域の人々が解放されるよう祈ります。(Iヨハネ3:8)東京駅、有楽町駅あたりでは、国会議員や皇室のためにも祈ります。(Iテモテ2:1−4)参加者は基本、数名の宣教師さん達です。もっと、東京にいる日本人に参加して頂きたいです。時間的に会社勤めの人々は参加が難しいでしょうが、是非、東京にいる牧師や宣教団体のスタッフさん達に、この「東京を変革する祈り」に参加して頂きたいです。

 

山手線30駅の祈り課題はこちら:https://prayyamanote.com/ (英語のみ)

参加ご希望の方はご連絡を asktmc@gmail.com (栗原)

 

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意味ある人間関係と祈りによって深まり広がるキリスト中心のコミュニティ

東京メトロ・コミュニティ

Tokyo Metro Community (TMC)

執筆者:栗原一芳

 

 

 

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