2019年7月22日月曜日

御国=千年王国とは何か?


御国=千年王国とは何か?

すでに第一コリント15章で私たちの体が朽ちないものに変えられると習いました。いつ?終わりのラッパが鳴る時です。つまり、キリストの来臨の時です。パウロもローマ書8:23で「からだの贖われることを待ち望んでいる。」とわざわざ書いています。(魂の救いだけではないのです!)

将来起こることは黙示録に書いてあります。黙示録は難しい書だから触れないという人もいますが、聖書に入っている以上、これは人に伝えたい神からの大事なメッセージだということです。知らなくてもいいものではありません。しかも、「この書の預言の言葉を封じてはいけない。時が近づいているからである。」(黙示22:10)とわざわざ注意がなされているのです。今に生きるクリスチャンはしっかりとこの書のメッセージを受け取らなければならないのです。

黙示録19章はキリストの「来臨」について書いています。白い馬に乗って御使の軍勢、及び救われた聖徒たちを連れて地上に来られます。(14節)そして悪を滅ぼします。獣(反キリスト)と偽預言者が「燃える火の池」に投げ込まれます。反キリストに従った軍勢も滅ぼされます。(20節—21節)悪が永遠に続くのではないのです。最後にはカタがつく。これが黙示録のメッセージであり、我々の希望なのです。




 黙示録20章ではサタン自身も底知れぬところに千年間、閉じ込められます。(2節—3節)そして地上ではキリストご自身が王としてこの地上を治めるのです。(4節—6節)いわゆる「千年王国」です。「神の国」とは「神が治めるところ」です。ですから千年王国は御国=メシア王国の成就と言えます。ここで、興味ふかいのは、「聖徒たちは、キリストと共に千年間、王となった。」(4節)と書いてあるところです。

信者は、キリストと共に地を受け継ぎ、キリストと共に王としてこの地を治めるということです。ローマ書8章17節には「私たちはキリストとの共同相続人」とあります。これで意味が通じますね。そして、黙示21−22には、新しい天と新しい地、天から下るエルサレムのことが書かれています。しかし、新天新地の前に「千年王国」が地上に実現することがわざわざ書かれています。この順番が大事です。そして、その意味があるのです!

千年王国では・・・
1.     サタンがいない。悪霊がいない。反キリストの勢力がいない。獣と偽預言者が火の池に投げ込まれ、竜(サタン)も底知れぬところに閉じ込められてから、千年王国が始まるので悪の勢力がいない。
2.     イエスが治める王国に入る時には、我々は「蘇りの体」を持っている
ことになる。だから千年王国では、老いない!病気がない!
再臨時に信者は「朽ちない体」に復活している。千年王国は再臨後なので、そこに入る人たちは基本的に復活の体を持って入る。

マタイの福音書では、イエス様は御国の王としての「権威」を行使して「病人の癒し」「悪霊の追い出し」「嵐を鎮める」奇跡を行いました。イエス様が100%統治する御国では「病気」も「悪霊」も「自然災害」も無いのです。やって来る「神の国=千年王国」の「印」としてそれらの奇跡を行なったわけです。

文字通り地上に成就する「千年王国」。ここに旧約の「メシア王国」の預言が成就します。ダビデ契約の成就でもあります。これは初代キリスト教会で「キリアズム」と言う名で呼ばれ、信じられていました。ですから初代クリスチャンたちはキリストの十字架と復活、昇天、再臨、すなわち、やがてイエス様が王として「再臨」して地を治める、そして聖徒たちがその国を受け継ぐという御国信仰があったのです。それがパッケージで福音、GOOD NEWSだったのです!これが「御国の福音」です。




千年王国の妥当性は?

この重要なテーマが黙示録20:4〜6の3節にしか記されてないのは不思議な気もします。しかし、サタンが縛られる期間の記述を含めると6回も千年という具体的な年数が書かれているのです。これはただの比喩なのか?旧約聖書預言のクライマックスが地上に成就する「メシア王国」だとすると、俄然、「千年王国」の意味が出てくる訳です。記述を見ると明らかに「千年王国」は21章の「新天新地」と同じではない。この区別は大事なのです。新天新地には太陽も海も無く、違う次元の天的な世界です。千年王国は、新天新地の前であり、白い御座の裁き前であり、一時的にサタンが縛られた後であり、この「地上」の期間であることは明白です。そして、それは19章の再臨、及び信者の復活、悪への裁きが終わった後という順番になっています

無千年王国説?:これは十字架でイエスがサタンを粉砕し、ハデスの門も打ち勝つことができない教会により世界が統治されている現在のことではないかとの説。しかし、20:2節でサタンが縛られて、その間、聖徒がキリストと共に1000年間統治するわけで、どう考えても現在はサタンが大活躍です。縛られてはいない。また黙示録の流れからは再臨後、獣、偽預言者が片付けられ、そしてサタンが縛られた後でなければならない。つまり悪を滅ぼしてからでないと千年王国はあり得ない。従って、「千年王国」=「現在の教会の統治」で説明するには無理があるのです。黙示1:5「地上の王たちの支配者であるイエス・キリスト」という描写も地上的であり、メシア王国的であり、千年王国的なキリストの表現とも言えます。


御国の福音」は国に関するGood News

「御国」は英語ではKingdom. Kingdomには当然、Kingがいて、Kingが治める領土があるのです。ですから「御国の福音」とは、「王」と「王国」に関する話なのです。北朝鮮(キムジョウン)、中国(シューキンペイ)、ロシア(プーチン)、アメリカ(トランプ)、国のリーダーが国を形作りますよね。「御国」では誰が王ですか?聖であり、愛であり、義なる方、イエス様が直接、王として統治するのです。どんな素敵な国になるか分かりますよね。

イエス様の初臨で神の国は「すでに」始まっています。エクレシアを通して「神の国」を味わうことができます。しかし、「まだ」フルバージョンでは来ていません。今は「この世の神」(第二コリ4:4)とか「空中の権威を持つ支配者」(エペ2:2)と呼ばれる敵であるサタンが一時的にこの世を支配しています。イエス様の再臨で、「神の国」はフルバージョンでやって来るのです。悪は滅ぼされ「神の国」は必ず来るのです!これがGood Newsです。福音です。


御国での被造物管理=地を治めるという仕事・役割

アダムは罪を犯し、地を治めることに失敗しました。「第二のアダム」キリストは一度、失敗した世界の統治を完成させるのです。そして私たちも一緒に治めるのです。

土地を遺産として相続すれば、当然それを管理する責任が生まれますね。「千年王国」には仕事がある訳です。この地上での生活ですから。私たちに「役割」があるのです。ここでアダムが神から与えられた創世記1:28の「地を治める」という「被造物管理」の命令をついに、全うすることになるのです。仕事があることは素晴らしいこと。本来、地を治めるという「仕事」は罪以前に与えられたものです。ですから仕事は、それ自体は祝福であり、呪いではありません。罪ゆえに歪んでしまったのです。しかし、千年王国では仕事はもはや呪いではないのです。堕落前、アダムが神と親しく一緒に共に園の管理をしていたように、本来の喜び、達成感を味わえる祝福となるのです。

次回からは、この将来の希望を見据えながら、現在、この世界で働くとはどういうことなのか?どういう視野で仕事をすべきなのかを見ていきます。

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現代を生きるクリスチャンにとって、「千年王国」を文字通り信じるメリットは・・

1.     神が主権をもって人類の歴史を導いておられるという確信。
2.     最終的に善が悪に勝つという確信。
3.     メシアの再臨を待ち望む生活を志すようになる。
4.     神が本来意図した創造世界を体験し味わうことができるという期待。
5.     愛する者たちとこの地上で朽ちない体で千年生活を楽しめるという期待。
6.     千年王国と今の地上生活は「この地上」という継続性があるので、今の地上での諸行は無駄でない(Iコリ15:58)、千年王国では地を管理する仕事や日常生活の仕事があるという理解を持てる。

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千年王国、黙示録についての参考本







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japantmc@gmail.com(栗原)


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